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新興市場からの資本流出、最速ペース-人民元めぐる混乱が追い打ち

  • 昨年10-12月期の流出は32兆円-キャピタル・エコノミクス
  • 08年の金融危機時の引き揚げを上回るペース

中国人民元が一段と下落するとの懸念から、投資家の間では同国のリスク資産を売り込む動きが広がり、昨年10-12月(第4四半期)にはこれまでにない速いペースで新興市場から投資資金が引き揚げられたことが、キャピタル・エコノミクスのリポートで示された。

  同社エコノミストのウィリアム・ジャクソン氏は13日公表のリポートで、新興市場からの資本流出が10-12月期に2700億ドル(約32兆円)に達し、2008年の金融危機時の引き揚げ額を上回ったと説明。中国からは12月だけでも過去最大の1590億ドルが流出した。世界2位の経済大国、中国を除けば10-12月期の新興市場は資本流入を記録したという。

EM Outflows

  ジャクソン氏は「中国人民銀行(中央銀行)が元相場を安定的に維持できるかどうかについて、市場に疑念が広がっていることを反映していると受け止められる」とコメント。新興市場での新たな売りと元相場水準に関する懸念の強まりを踏まえれば、今年1月に入って「全体の資本流出が拡大している可能性が非常に高い」との分析を示した。

  キャピタル・エコノミクスによると、新興市場からの12月の資本流出は過去最大の1130億ドル。新興市場からの流出は15年全体で7700億ドルで、前年は2300億ドルだった。

原題:Money Leaving Emerging Markets Faster Than Ever Amid China Slump(抜粋)

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