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アフリカ南部で食糧不足の恐れ-エルニーニョ現象で収穫に打撃

  • 商品下落で資金不足の各国政府、補助金支給の圧力にさらされる
  • エルニーニョ現象の影響でトウモロコシやキャッサバが不作に

ムダラ・ムサラさんはごつごつした指で枯れかけたトウモロコシの小さな畑を指さす。ジンバブエ北部では日中の気温が50度に迫り、炎天下でトウモロコシは青みがかった灰色に変色している。

  「今雨が降っても水分は全て消える。1月にもう一度作付けしても栽培期間が短か過ぎる。イールド(単収)は悲惨な状態になりそうだ。その上、干ばつは続きそうだ。今年は人々が命を落とすような状況になるだろう」。着古したスポーツジャケットを身に着けたムサラさんはそう語る。自身の年齢について「80歳くらい」と答えた。

  ムサラさんの予感は十分な根拠に基づいている。アフリカ南部全域で広大な農地がここ約20年で最悪の干ばつに見舞われ、地域的な食糧不足の可能性が高まっている。インフレ圧力が強まる中、商品価格下落に伴って資金が不足している各国政府は、食糧補助金支給と支援提供の圧力にさらされている。

South Africa's Soaring White Corn Prices

  主食の一つである白トウモロコシは昨年の年初以降、2倍余りに値上がりし、南アフリカ先物取引所で取引される飼料用の黄トウモロコシ価格も63%上昇している。白トウモロコシと黄トウモロコシは今月、過去最高値近辺で推移している。

  アフリカ南部では例年11月から翌年4月にかけて雨が降るが、エルニーニョ現象の影響で降雨量が減少したためトウモロコシや大豆、ソルガム、キャッサバが不作となっている。

原題:Hunger Stalks Southern Africa as El Nino Decimates Harvests (2)(抜粋)

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