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【個別銘柄】業績未定の住友商が急落、小野薬も安い、TDKは上昇

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14日の日本株市場で、株価変動材料のあった銘柄の終値は次の通り。

  住友商事(8053):前日比5.8%安の1123.5円。2016年3月期の業績予想を未定に修正する、と13日に発表。ニッケル価格の下落に伴いマダガスカルのアンバトビー・ニッケルプロジェクトで約770億円の減損損失を計上する見込みになった。野村証券は、ニッケル市況が改善しなければ追加的な損失発生リスクが残ると指摘。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では、2期連続の大型減損計上で、信用格付けの観点も考慮すれば、投資や配当など今後のキャッシュフローに影響する可能性も否定できないとの見方を示した。

  小野薬品工業(4528):8.4%安の1万8640円。バークレイズ証券は13日付で投資判断を「イコールウエート」から「アンダーウエート」に引き下げた。がん免疫治療薬「オプジーボ」について、国内での肺がんファーストライン治療への期待値が高いが、今後の国内外で競合や併用試験結果が得られ、期待はピークアウトすると予想。試験結果が得られていないなか、16年に日本の医師が積極的に同薬をファーストラインで用いるとは考えにくいとした。

  TDK(6762):1.8%高の7210円。米クアルコム社と業務提携し、高周波モジュールなどを提供する合弁会社の設立について合意した、と13日に発表。TDK全体の一部となる高周波関連ビジネスを移管する。移管するビジネスの売り上げは約1200億円、従業員約4200人を含む。SMBC日興証券は、収益と成長がまだ見込める事業を売却し大胆なポートフォリオの組み替えを決断したことはポジティブと評価した。

  いちごグループホールディングス(2337):7.4%高の377円。16年2月期の連結営業利益予想を140億円から148億円に上方修正する、と13日に発表した。不動産再生事業で不動産案件を売却したほか、保有不動産の賃貸収益やクリーンエネルギー事業の売電収入が前回予想の想定を上回る見込みになった。

  三井住友建設(1821):2.9%安の102円。横浜市の傾斜マンション問題で国土交通省は、くい打ち工事に関わった同社に対し、施工体制に問題があったとして同省発注工事の指名停止1カ月の行政処分を発表した。下請けの日立ハイテクノロジーズ(8036)と旭化成(3407)傘下の旭化成建材は15日間の営業停止となった。同省は3社に対してコンプライアンス体制の整備など指示処分もした。

  アルフレッサホールディングス(2784):5.2%安の2135円。バークレイズ証券は13日付で投資判断を「イコールウエート」から「アンダーウエート」に、目標株価を2050円から1950円に引き下げた。16年度からは3年連続薬価改定による国内医療用医薬品市場の縮小、C型肝炎治療剤の浸透一巡による売上高低下、インバウンド需要の前年比成長の低下により医薬品卸は困難に直面すると予想。同様に格下げし目標株価を4600円から3650円に変更したスズケン(9987)は7.8%安の3950円。

  サイゼリヤ(7581):13%安の2506円。岩井コスモ証券の岩崎彰シニアアナリストは、中国景気の先行き不透明感が懸念されるなか、中国中心のアジア事業の利益が伸び悩み、失望などで売られているようだ、と電話取材で指摘した。サイゼリヤは15年9-11月期の営業利益は前年同期比34%増の17億1200万円と13日に発表。セグメント別営業益は、日本が同61%増の8億7300万円、アジアが同3%増の7億1900万円だった。

  ナガワ(9663):16%安の3700円。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は13日付で投資判断を「中立」から「売り」に、目標株価を2800円から2750円に引き下げた。建設現場数の伸び悩みなどによるレンタル需要の停滞に加え、モジュール・システム建築の伸びも同社従来予想を下回ると分析。16年3月期の連結営業利益予想を45億4000万円から39億5000万円に、来期を49億1000万円から41億5000万円に下方修正した。

  ビックカメラ(3048):4.9%高の1065円。15年9-11月期の連結営業利益は前年同期比36%増の31億9500万円になった、と13日に発表。専門の店舗を開店するなど訪日外国人向け売り上げ強化策で売上高総利益率が上昇した。

  パソナグループ(2168):10%安の725円。6-11月期の連結営業利益は前年同期比10%減の10億7200万円と、従来予想から18%下振れたと13日に発表した。M&Aや業容拡大に加え一部投資前倒しを実施し販管費が増加した。

  ベスト電器(8175):7.6%高の127円。16年2月期の連結営業利益予想を9億円から13億円に上方修正した、と13日に発表した。売上総利益率の向上や販管費の削減などが寄与する。

  薬王堂(3385):5.1%高の2968円。16年2月期の営業利益予想を22億7200万円から24億5000万円に上方修正した、と13日に発表。既存店の来店客数や買い上げ点数が堅調に推移していることや新規出店も計画通りに進んでいること、販管費についても計画内で推移していることが寄与する。同時に年間配当も33円から40円に増額した。

  ニプロ(8086):8%安の1140円。海外市場で21年満期のユーロ円建て転換社債型新株予約権付社債(CB)を250億円発行する、と13日に発表。潜在的な1株価値の希薄化が懸念された。

  ダイヤモンドダイニング(3073)9.1%安の1116円。16年2月期の営業利益予想を12億円から前期比6.6%減の9億円に下方修正する、と13日に発表。シンガポールの連結子会社が保有している固定資産や同社に係るのれんについて特別損失を計上、増益計画から一転して減益予想となった。

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