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みずほの「毎月採用」、今月は日本株で7人-外資には撤退の動きも

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みずほフィナンシャルグループがエクイティ業務の強化に向け人員増強を着々と進めている。今月は日本株で7人を採用した。世界的な株安が広がり、英銀バークレイズが同業務の縮小を計画する中、対照的な動きを見せている。

  みずほ証券はメリルリンチ日本証券から前田優紀氏を東京のエクイティグループのシニアエグゼクティブとして採用。また野村ホールディングスのシニアトレーダーだった福本力也氏をディレクターとしてエクイティ部の副部長に起用した。ともに1月1日付。みずほ証の長手洋平シニアエグゼクティブが明らかにした。

  みずほでは国内融資からの収益が伸び悩む中、株式関連手数料拡大のためエクイティ業務でプロフェッショナル5-6人を「毎月」採用する方針を示している。中国経済への先行き懸念などから日経平均株価は年初から約10%下落、アジアや欧米相場も不安定となる中、英銀バークレイズが日本を含むアジア太平洋の現物株ビジネスの大半から撤退する計画が先週明らかになった。

  みずほの長手氏はブルームバーグの取材で、「地政学的リスクや中国経済の減速懸念などの外部要因が日本のマーケットに及ぼす影響について、皆非常にナーバスになっている」と指摘。一方、日本企業の収益力やアベノミクスの次の展開に対する期待から、投資家にとって日本株は「まだまだ魅力的だ」と述べた。

東京からサンフランシスコ

  みずほ証では前田、福本両氏に加え1月は5人を採用。SMBC日興証券出身のジョゼフ・アルトワッサー氏はディレクターとしてグローバルに不動産・REIT商品の営業を担当する。また元メリルリンチの林佳典氏をヴァイスプレジデントとして新設のエクイティスワップ・デスクの責任者に起用した。

  このほかメリルリンチでエクイティセールス担当だった相場祐介氏をディレクターとして機関投資家と企業とをつなぐ金融戦略部に起用。野村で日本株などのセールスを手掛けていたトッド・スティーブス氏をサンフランシスコ勤務のエグゼクティブ・ディレクターとして米国みずほ証券で採用した。

  複数の関係者によれば、バークレイズの現物株ビジネスの大幅縮小はアジアの株式部門の人員の約50%を削減する計画の一部だという。削減対象となる具体的な人数は分かっていない。

  また、フランスの銀行最大手、BNPパリバはアジアの現物株取引で、投資銀行部門のコスト削減策の一環として、機関投資家向けに電子取引業務を手掛けるインスティネットのプラットフォームを採用することを決めたことも明らかになっている。

本国回帰と「チャンス」

  アジア地域の株式業務の統括責任者を務める長手氏はブルームバーグとのインタビューで、外資の日本での業務縮小の動きについて、資本規制なども背景とした本国回帰という特有の事情であり、日本株に対する見方が反映されたものではないとし、日系にとっては「逆にチャンスだ」と述べ「今後もフランチャイズを強化していく」との考えを示した。

  みずほではエクイティ業務拡大のため昨年9月に、日本株セールスやデリバティブのプロフェッショナルを毎月採用していく方針を示した。長手氏は11月には3月までの間に東京、香港、ニューヨーク、サンフランシスコで、株式営業、調査、トレーディング業務の人員を20人程度採用する計画を明らかにしていた。

  1月はセールストレーダー1人も外部から採用した。みずほ証では12月にもモルガン・スタンレーからスティーブン・ヒューズ氏をディレクターとしてインターナショナル・セールストレーディング・デスクに起用するなど、積極的な採用を続けている。

  みずほFG株は15日、前日比2.6円(1.2%)下落し、222.4円で取引を終えた。

(第3、最終段落に株価動向を更新、追加します.)
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