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1月14日の海外株式・債券・為替・商品市場

更新日時

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次 の通り。

◎NY外為:ドル上昇、原油値上がりで世界的に市場の緊張が緩和

14日のニューヨーク外国為替市場ではドルが上昇した。原油の値上 がりが背景にある。

ドルは主要通貨の大半に対して上昇。ドル指数は11年ぶり高水準を つけた。この日のニューヨーク原油市場でウェスト・テキサス・インタ ーミディエート(WTI)先物は大幅上昇した。ドルは対ユーロと対円 での下げを埋めた。

コモンウェルス・フォーリン・エクスチェンジのチーフ市場アナリ スト、オマー・エシナー氏は「世界市場である種の安定感が広がったこ とがドルに恩恵をもたらすだろう」と述べ、「原油が底値から上昇した ことで、投資家の間で安定感が生まれようとしている」と続けた。

今年に入って金融市場は世界的に不安定な動きとなっている。中国 の政策当局者が市場の安定化に苦戦しているほか、商品価格が下落した ことで安全逃避の需要が押し上げられた。円は昨年12月31日以降、ドル に対して1.8%上昇した。

ニューヨーク時間午後5時現在、ドルはユーロに対して0.1%上げ て1ユーロ=1.0865ドル、対円では0.3%高の1ドル=118円06銭。ブル ームバーグ・ドル・スポット指数は0.1%上昇して1246.15。

みずほ銀行の通貨ストラテジスト、シリーン・ハラジュリ氏(ニュ ーヨーク在勤)は「株式の上昇がリスク志向を助け、それがドルを押し 上げている」と述べた。

セントルイス連銀のブラード総裁は14日、ここ最近の原油価格下落 でインフレ率が当局目標の2%に戻るのは遅れる可能性があると指摘。 同総裁は過去数カ月間に利上げを強く主張していた当局者の1人だった が、この日はより慎重な姿勢を示した。

ブラード総裁はテネシー州メンフィスで講演。事前原稿によると 「原油価格が過去数週間に再び下落したことに伴う、市場ベースのイン フレ期待の低下が気掛かりになりつつある」と発言した。

原題:Dollar Climbs as Crude-Oil Rebound Eases Global Markets Tension(抜粋)

◎米国株:反発、エネルギーやヘルスケア高い-ダウ220ドル超上げ

14日の米株式相場は反発。エネルギーやヘルスケア銘柄を中心に買 いが入った。前日のS&P500種株価指数は9月以降で最大の下げとな っていたが、この日は1カ月ぶりの大幅高。ダウ工業株30種平均は220 ドル超上昇した。

エクソンモービルやシェブロンが高い。S&P500種のエネルギー 株指数は8月以来の大幅高となった。ヘルスケア株は4カ月余りで最大 の上げ。前日は9月29日以来の大幅安だった。ナスダック総合指数は1 カ月ぶり大幅高。一時は1年2カ月ぶり安値に近づく場面があった。通 常取引終了後に四半期決算を発表したインテルは時間外取引で下落し た。

S&P500種株価指数は前日比1.7%高の1921.84。一時2.3%高とな ったが、取引終了前の1時間に上げを縮小した。ダウ工業株30種平均 は227.64ドル(1.4%)上昇し16379.05ドル。ナスダック総合指数は 2%高。一時1.2%安まで下げた。

ロバート・W・ベアード(ミルウォーキー)のチーフ投資ストラテ ジスト、ブルース・ビトルズ氏は「待望のリリーフラリー(安堵感から くる上昇)だ」とし、「悲観的な見方から取引を控えて積み上がってい た資金は、少なくとも短期の上昇をもたらすのに十分だった。予想を上 回る決算を強気筋が好機とみなし、この反発局面が持続する可能性はあ る」と述べた。

このところ利上げ支持の姿勢が明確だったセントルイス連銀のブラ ード総裁はこの日の講演後、より慎重なトーンで質疑に応じた。そうし た中で株価回復の動きは加速する場面があった。総裁は、ここ最近の原 油価格下落でインフレ率が当局目標の2%に戻るのは遅れる可能性があ ると指摘した。

S&P500種は前日大きく下げたことで、テクニカル指標で売られ 過ぎが示唆された。相対力指数(RSI)は30を下回り、近く反発する 可能性が示されていた。RSIが前回この水準に下げたのは8月25日。 同日はS&P500種が底打ちし、その後の3日間で6.5%上昇した。

インテルはニューヨーク時間午後4時41分時点で3.7%安。同社が 示した1-3月(第1四半期)の売上高見通しは一部のアナリスト予想 を下回った。パソコン(PC)需要の長引く不振が背景。10-12月(第 4四半期)の利益はアナリスト予想を上回った。

あす15日にはシティグループやブラックロックの決算発表が予定さ れている。投資家は企業決算に視点を移しつつある。

ルツェルン州立銀行(スイス)のトレーダー、ベンノ・ガリカー氏 は「これら決算の数字を全て消化する必要がある。そうすれば、より明 確な状況が分かる。世界全体を見ると、前向きな材料はあまり多くな い」と指摘。「安全策でいく。これが現時点でのメッセージだ」と続け た。

ゴールドマン・サックス・グループのグローバル・マーケッツ・イ ンスティテュートで社長を務めるアビー・ジョゼフ・コーエン氏は、最 近の米国株の急落について「感情的な反応」だ指摘。S&P500種指数 の適正水準は2100との見方を示した。

シカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティ指数 (VIX)は5%下げて23.95。月初からでは約32%上げており、この ままいけば月間では過去最大の上昇だった8月以来の大幅な上げとな る。

S&P500種の業種別10指数は全て上昇。特にエネルギー、ヘルス ケア、情報技術指数の上げが目立った。エネルギー株の指数は4.5%上 昇と、8月27日以来の大幅な上げ。

この日はパイプライン運営のウィリアムズが34%高と急伸。13年ぶ りの大幅な上昇率となった。前日はS&P500種で値下がり率トップだ った。エクソンは8月以来の大幅高。

ナスダック・バイオテクノロジー指数は4%上昇。前日までの10営 業日では18%下げていた。バーテックス・ファーマシュティカルズやア レクシオン・ファーマシューティカルズが高い。アムジェンは5.3%上 昇した。

原題:U.S. Stocks Rally From 3-Month Lows as Energy, Health-Care Lead(抜粋)

◎米国債:30年債が小反落、入札受けて下げる-低利回りで需要弱く

14日の米国債市場では30年債相場が小反落。午前中は堅調な場面が 目立ったが、30年債入札の結果を嫌気して下げに転じた。同年債入札へ の需要は今週実施された他の国債入札よりも弱かった。

30年債入札では5カ月ぶりの低い落札利回りが敬遠され、需要は昨 年8月以来の低水準となった。原油相場が1バレル=31ドル台に戻し、 米国株が上昇したことも国債の売り材料。

CRTキャピタル・グループの政府債ストラテジスト、イアン・リ ンジェン氏は入札では強い需要が見られなかったと指摘。「30年債の落 札利回りは2.90%と、昨年8月以来の低水準だった」と述べた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後5時現在、30年債利回りは前日比1ベーシスポイント(bp、1b p=0.01%)未満上昇の2.89%。同年債(表面利率3%、2045年11月償 還)の価格は3/32下げて102 1/4。

30年債入札では最高落札利回りが2.905%となった。投資家の需要 を測る指標の応札倍率は2.29倍と、前回の2.42倍から低下した。

海外中央銀行を含む間接入札者の落札全体に占める割合は56.5% と、前回12月の63.9%から低下した。

前日の10年債入札では間接入札者の割合は71%と、過去2番目の高 水準。12日の3年債では2009年11月以来の高水準となる62.8%だった。

30年債相場はこの日こそ下げたものの年初来では上昇基調にあ り、30年債利回りはほぼ3カ月ぶり低水準を付ける日もあった。中国発 の商品相場急落や株式市場混乱で逃避需要が強まったことが背景にあ る。国債市場の今後10年間のインフレ期待を示すブレーク・イーブン・ レートは9月以来の低水準を付けた後、上昇した。

原題:Treasuries Decline as Demand Slips at U.S. 30-Year Bond Auction(抜粋)

◎NY金:反落、世界市場混乱でETF通じた購入は過去1週間に増加

14日のニューヨーク金先物相場は反落。世界的な市場混乱で2016年 がスタートする中、ブルームバーグのデータによると、金連動型の上場 投資信託(ETF)を通じた購入は過去5営業日に26.8トンと2015年1 月以来の最大となった。

RBCキャピタル・マーケッツの世界先物担当バイスプレジデン ト、ジョージ・ジロ氏(ニューヨーク在勤)は電話インタビューで、 「現物需要があり、何よりも個人投資家による需要だ」と指摘。金は 「売られ過ぎていた。金を見直す動きが出始めるだろう」と述べた。

ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物2月限は前日 比1.2%安の1オンス=1073.60ドルで終了。

銀先物3月限は2.9%下げて13.748ドル。ニューヨーク商業取引所 (NYMEX)のプラチナ先物4月限は1.9%下落の834.80ドル。パラ ジウム先物3月限は0.9%高の491.25ドル。

原題:Markets in Turmoil Spur Biggest Gold ETF Purchases in a Year(抜粋)

◎NY原油:大幅続伸、最近の急落を経て売り一巡

14日のニューヨーク原油先物市場ではウェスト・テキサス・インタ ーミディエート(WTI)先物が大幅続伸。市場ではこのところの急落 の理由があらためて問われている。13日の原油市場ではイランへの経済 制裁が来週にも解除されるとの観測を背景に、ロンドンの北海ブレント 原油が2004年4月以来12年ぶりに1バレル当たり30ドルを割り込んだ。

USバンク・ウェルス・マネジメントの投資担当シニアストラテジ スト、ロブ・ヘイワース氏(シアトル在勤)は「大きく下げた後とあ り、今は小休止しているところだ」と話す。「株価も前日の急落を経て 反発している」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物2月限は前日 比72セント(2.36%)高い1バレル=31.20ドルで終了。ロンドン ICEのブレント2月限も72セント上昇し、31.03ドルで引けた。

原題:Crude Rises From 12-Year Lows as Traders Assess Rout (Correct)t(抜粋)

◎欧州株:3日ぶり下落、世界経済めぐる懸念再燃-弱気相場入り寸前

14日の欧州株式相場は反落。前日まで続伸した指標のストックス欧 州600指数は、世界経済の先行き懸念再燃で下落した。

ストックス600指数は前日比1.5%安の339.42で終了。一時3.3%安 となったものの、原油値上がりを受けてエネルギー銘柄が反発し、下げ 幅を縮めた。ただ、昨年4月に付けた過去最高値からは18%下げてお り、弱気相場入り寸前となった。

バンクハウス・ランプ(デュッセルドルフ)のストラテジスト、ラ ルフ・ツィマーマン氏は「世界景気をめぐる懸念に尽きる」と述べ、 「誰もが翌日には売りが激しくなると恐れているので、押し目買いを狙 う向きはほとんどいない。センチメントはどん底だ。上がれば、私なら 売る。さらに大きく下げる確率は高い」と語った。

個別銘柄ではフランスの自動車メーカー、ルノーが10%急落。仏国 内の同社施設が不正捜査当局による捜索を受けたことが嫌気された。同 業のフィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)は7.9% 安。同社の北米部門が不正を働いたとして、自動車ディーラー2社に米 国で提訴された。      資源銘柄とエネルギー銘柄を除く全ての業 種別指数が下げた。スウ ェーデンのルンディン・ペトロリウムが19% 急伸し、エネルギー銘柄の 上げを主導。同社はノルウェーのスタトイ ルから出資を受けた。資源銘 柄では英アングロ・アメリカンとスイス のグレンコアの上げが目立っ た。

原題:Europe Stocks Resume Declines as Global-Growth Worry Not Abated(抜粋)

◎欧州債:ドイツ債と米国債の利回り格差縮小-米金利の先行き再検証

14日の欧州債市場では、ドイツ国債と米国債の利回り格差が約3カ 月ぶりの水準に縮小した。中国をきっかけとした市場混乱を受け、ユー ロ圏と米国の金融政策が乖離(かいり)する度合いを再検証する動きが 強まった。

欧州債の指標とされるドイツ10年債利回りは今週、2026年2月償還 債の発行後に上昇。一方、世界的な株安を背景にした安全資産需要で米 国債は買われ、10年債利回りは低下。金利先物市場が織り込む米追加利 上げの回数は減り、米当局が3月に行動する確率は低下しつつある。

カルミニャック・ジェスティオン(パリ)のアドバイザー、サンド ラ・クロール氏によれば、同社は欧州債よりも米国債を選好。世界的な 低成長に加え、とりわけ米国で物価上昇が弱い状況は米当局が想定する ような年4回の追加利上げが「難しくなる」ことを意味するという。

クロール氏は13日のインタビューで、同社はポートフォリオを「買 われ過ぎの状態になく、適正価格にまだ達しておらず、中央銀行による 大幅な購入にさらされていない市場に置いている」とし、「欧州の中核 国には投資しないほうがいいだろう」と発言。米国債の利回り曲線 は2.5%以上の成長率が織り込まれていることを示唆するが、「当社は 2%またはそれを下回ると確信している」と付け加えた。

欧州中央銀行(ECB)は量的緩和(QE)プログラムの下で 月600億ユーロの債券を購入しており、これを少なくとも2017年3月ま で継続する。国別の購入で最も大きいのがドイツ国債のため、同国債は 既に適正価格に近いとクロール氏は指摘。「欧州債投資を始める対象と しては良くない」と続けた。

ロンドン時間午後5時現在、ドイツ10年債利回りは前日比ほぼ変わ らずの0.57%。同国債(表面利率0.5%、2026年2月償還)価格 は99.28。米10年債利回りは1ベーシスポイント(bp、1bp =0.01%)低下の2.08%。両国債の利回り格差は1.51%で、これは昨 年10月21日以降で最も小さい。

原題:German-U.S. Yield Gap Narrows to 3-Month Low on Fed Reassessment(抜粋)

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