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米国株:大幅安、消費関連中心に売り-ダウ平均365ドルの下げ

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13日の米株式相場は大幅安。消費関連株が特に大きく売られた。ダウ工業株30種平均は360ドル超の値下がり。米国株は年初から大きく下げており、これまでに少なくとも1兆6000億ドルが吹き飛んでいる。

  相場は朝方上げていたが、その後下げに転じた。特にアマゾン・ドット・コムとネットフリックスが大きく下落。金融株は終値ベースで2014年5月以来の安値。エネルギー株も安い。原油は一時4%上げていたが、在庫の増加が示されたことを手掛かりに上げを消した。薬剤給付管理(PBM)会社エクスプレス・スクリプツ・ホールディングは6.4%安。またバイオテクノロジー銘柄も大きく下げ、ヘルスケア株全体の重しとなった。

  S&P500種株価指数は前日比2.5%安の1890.28。終値ベースで9月29日以来の安値。ダウ工業株30種平均は364.81ドル(2.2%)下げて16151.41ドル。ラッセル2000指数は3.3%下げて2013年以来の安値。6月の最高値からの下落率は22%となり、弱気相場入りした。

  ジョーンズトレーディング・インスティテューショナル・サービシズのグローバル市場ストラテジスト、ユーセフ・アッバシ氏は「エネルギー関連が大きく売られ、市場は上げを主導する分野を失った。既にリスクオフの地合いになっていることから、これで状況は悪化した」と指摘。「きょうは非常に幅広い分野で弱さが見られる」と続けた。

  米国株相場はこの日も変動の大きな展開となった。ダウ平均の日中高値と安値の差は470ドルを超えた。

Stocks Continue Plunge After 2-Day Reprieve

  JPモルガン・チェースによれば、今年に入ってからの急落はクオンツ運用を手掛ける投資家による機械的な売りも少なくとも一部影響しているとみられる。1月に入り株式と債券がともに下げたことから、クオンツ投資家らはファンドのリバランスを余儀なくされたとしている。

  JPモルガンのストラテジスト、マルコ・コラノビッチ氏は「これは、相場が突然崩れるリスクは8月に比べて少ないことを示唆している一方、そうした戦略の下で近く株買いが始まることはない」と指摘。「さらに言えば、ボラティリティの高まりが続けば、この先一段と売られる可能性もある」と続けた。

  シカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティ指数(VIX)は12%上昇の25.22。月初来では39%上げており、このままいけば月間では135%上昇した8月以来で最大の上げとなる。

  米連邦準備制度理事会(FRB)が13日公表 した地区連銀経済報告(ベージュブック)によれば、米国では過去6週間に大部分の地域で景気が拡大した。労働市場は力強さが示されたが、 幅広い賃金上昇圧力は見られなかった。

  ボストン連銀のローゼングレン総裁は、米経済成長見通しが後退しつつあり、金融政策当局が見込む利上げの道筋にリスクをもたらしているとの認識を示した。またシカゴ連銀のエバンス総裁は、他の政策当局者と比べて「低い」利上げ軌道を支持するとの見解を示した。

  投資家らは今後、企業決算に視点を移していく。今週はJPモルガン・チェースやインテル、シティグループなどが四半期決算を発表する予定。アナリストらは、S&P500種構成企業の10-12月期の利益について6.7%減を予想している。

  ドイツ・ポストバンクのストラテジスト、ハインツゲルト・ゾンネンシャイン氏は「企業決算は、特にエネルギーと商品の分野が予想されているほどひどくなければ、いくらか支援材料になる可能性がある」と話した。

  S&P500種の業種別10指数は全て下落。一般消費財やヘルスケアの指数の下げが特にきつい。公益株の指数はほぼ横ばいだった。

  テミス・トレーディング(ニュージャージー州チャサム)の株式トレーダー、マーク・ケプナー氏は「現在市場は極めて強いマイナスの地合いとなっている」とし、「全般的に成長に対する強い不透明感が広がっている。相場を押し上げる十分なニュースがないことから、こうしたマイナスの地合いの中で、大きな売りが始まった」と述べた。

  一般消費財の指数は3.4%安。ボルグワーナーが9.5%安と大きく下げた。16年の売上高のガイダンスが従来予想を下回った。ネットフリックスは8.6%安。フォード・モーターやデルファイ・オートモーティブも売られた。

  エクスプレス・スクリプツはここ3年で最大の下げ。同社の最大顧客である医療保険のアンセムは、エクスプレスが医薬品コストの節減分を年間でさらに30億ドル(約3540億円)還元できない場合、提携を解消し競合他社に乗り換える方針を示した。

  鉄道会社CSXは5.7%下げて13年2月以来の安値。マイケル・ワード最高経営責任者(CEO)は電話会議で、貨物輸送量の落ち込みは「フライト(貨物運送)のリセッション」と見なし得ると語った。

原題:U.S. Stocks Tumble as Selloff Resumes, Led by Consumer Shares(抜粋)

(第2段および5段落以降を追加し、更新します.)
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