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今年4回の米利上げ、世界経済は耐えられない-サマーズ元米財務長官

  • 金融政策が逆戻りする著しいリスクがあるとも指摘
  • ネガティブなシナリオに備えることが必要だと当局に促す

世界の商品や株式市場は「リスクが著しく下振れ方向に傾いている」とのメッセージを発しており、米連邦公開市場委員会(FOMC)はこれに耳を傾けるべきだ-。サマーズ元米財務長官は13日、このように力説した。

  サマーズ氏はブルームバーグのテレビインタビューで、物価や成長の弱さを鑑みれば、想定される年内4回の米利上げに世界経済が順応するのは困難だろうと指摘。「世界経済が4回の利上げに難なく耐えられたなら驚きだ。市場も私の見方に基本的に賛成していると思う」と言明した。

  だからこそ、あらゆる可能性に備えておくことが重要だとも語り、「本当に、政策当局者が考えなくてはならないことは、よりネガティブなシナリオに対する備えだ」と説いた。

  サマーズ氏はまた、向こう2年以内に米金融政策が逆戻りの必要に迫られる「著しいリスク」があるとも発言。米国に「脆弱(ぜいじゃく)性がないわけではない」のに、世界は米経済を「あまりに当てにしている」と付け加え、適切な姿勢は財政支出拡大も含め、著しい減速があった場合に備えておくことだと強調した。

  さらに、中国経済の減速が広がっていく「現実的な見通し」があるほか、他の新興市場国・地域も「問題多発の最悪の状況に近い」局面に直面していると指摘。世界が「需要不足」の危機に既にさらされている中で、デフレの圧力は強まっていると続けた。

原題:Summers Says Global Economy Can’t Withstand Four 2016 Fed Hikes(抜粋)

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