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ドラギ総裁、もう孤軍奮闘ではない-ゴールドマンが政府の援軍を指摘

  • 財政政策がユーロ圏GDPを今年0.4ポイント押し上げも
  • ゴールドマンのガルザレリ氏、ECBのQE再延長もあり得るとみる

欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁は、ユーロ圏経済を支える上で同行がもはや孤軍奮闘の状況にはないことを近いうちに感じ取れるかもしれない。

  ゴールドマン・サックス・グループの債券ストラテジー共同責任者、フランチェスコ・ガルザレリ氏(ロンドン在勤) によると、ドラギ総裁が徹底的な金融緩和で成長とインフレ押し上げに取り組みながら促してきた景気刺激的な財政政策を、域内各国政府がとうとう採用し始めている。財政措置が今年の域内総生産(GDP)を0.4ポイント押し上げると、同氏は予想する。

  ガルザレリ氏は12日、マドリードでのインタビューで「財政スタンスに幾分の緩和がみられる」と指摘。「問題を生じさせるほどではないし、民間セクターを締め出すほどの度合いでもない」上に、「構造改革が伴っている。ベルトは緩めるがライフスタイルも変えるということだ」と評価した。

  政府が支出を拡大し景気回復を支える戦略に軸足を移せば、債務危機の最悪期に欧州当局が説き勧めた緊縮からの転換となる。

  ECBは政策金利を既に過去最低とし、量的緩和(QE)プログラムを1兆5000億ユーロ(約192兆円)規模に拡充。ドラギ総裁は経済を安定させるためのこのような金融政策を、政府が債務を削減する構造改革と同時に「財政余力」を使って支えるべきだと説いていた。ガルザレリ氏はECBがQEの終了予定時期を現在の2017年3月から再延長する可能性も指摘した。

原題:Goldman Sachs Sees Governments Coming to ECB Rescue on Stimulus(抜粋)

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