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米KKR、キャッシュ比率を11年以来の高水準に上げ-株式リスク増大

  • KKRは昨年10-12月の世界の株式相場反発を言い当てた
  • 顧客に推奨するキャッシュ比率を7%に引き上げ-昨年9月は1%

昨年10-12月(第4四半期)の世界の株式相場の反発を言い当てた米プライベートエクイティ(PE、未公開株)投資会社KKRによれば、世界の株式市場のリスク増大に伴い、今年は5年ぶりに資産をキャッシュで保有する方が他の資産よりも高いリターンとなる可能性がある。

  KKRのウェブサイトに掲載された2016年の見通しに関するリポートによると、同社のグローバルマクロ・アンド・アセットアロケーション・チームが顧客に推奨するキャッシュ比率は7%。昨年9月時点では1%だった。世界の株式の比率は55%から51%に引き下げ、11年以降で初めて「アンダーウエート」とした。

  同チームを率いるヘンリー・マクベイ氏はリポートで、「この先を見渡すと残念ながら16年は、混乱の少ない1年になるとは思えない」とし、リスク資産の落ち込みの中で年初に現金のバッファーを構築したいとの見解を示した。

  同氏はまた、世界の経済成長が投資家のコンセンサスを「大きく下回る」可能性があり、企業の営業利益率は米国では「基本的にピークを付けた」と分析。信用の質は悪化するとの見方も示した。さらに、中国経済の減速を受けて人民元は今年、5-10%値下がりし、他の新興国通貨の重しになると予想、韓国ウォンとシンガポール・ドルが対米ドルで下落するとの見通しを示した。

  昨年の人民元の事実上の切り下げを発端とした株価急落の機会を捉え、同氏は9月8日に米国株の投資判断を「オーバーウエート」に引き上げていた。S&P500種株価指数は年末までに約5%上昇した。

原題:KKR Holds Most Cash Since 2011 as Risks in Stocks Increases (1)(抜粋)

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