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矢継ぎ早の危機封じ込め策-中国は人民元パニック止められるのか

中国人民元の過去5カ月での6%下落が危機と見なされることはあまりない。平均すれば1日当たりの値下がり率は0.04%にも届かないからだ。だが舞台裏では、中国当局が元相場の安定と急落阻止に向け躍起となっており、一連の矢継ぎ早の対策は過去20年間に新興市場で見られた最大級の通貨防衛策にも匹敵する。

  ここ数日、注目を浴びたのが香港だ。中国当局が香港オフショア市場で元買い介入を実施したことで、翌日物の人民元建て香港銀行間取引金利(HIBOR)が先週末の4%から12日に約67%と過去最高に急騰。投機資金締め出しを狙ったこの金利水準は、2014年のロシアによるルーブル防衛ピーク時や1999年のブラジルの介入時よりも高い。

  中国人民銀行(中央銀行)はまた、元相場を支えるため外貨準備を大きく取り崩し、外貨準備高は昨年5000億ドル(約59兆円)余り減り約3兆3000億ドルとなった。減少額はスイスは外貨準備高にほぼ等しい。スイスは外貨準備保有で世界4位。中国当局は資本規制強化や違法送金取り締まり、銀行の一部越境取引停止など大概の措置を講じた。

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  UBSウェルス・マネジメントの新興市場アナリスト、ルーシー・チュウ氏は電話インタビューで「中国側は必死でパニックを止めようとしている」と述べた。

  人民銀は香港市場への介入を通じオフショアとオンショアの2つの人民元相場を収れんさせようとしている。オフショア元レートを高めのオンショア元レートに向かわせることで、海外投資家の見通しを落ち着かせる取り組みだ。上昇するドルに元相場を連動させているというより、通貨バスケットに対する基本的な元安定維持が狙いだとも当局は強調している。

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原題:Behind Chinese Yuan’s Tiny Drop, Indications of True Crisis Lurk(抜粋)

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