コンテンツにスキップする

1月13日の海外株式・債券・為替・商品市場

更新日時

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次 の通り。

◎NY外為:商品輸出国通貨が上昇、中国の貿易統計で懸念緩和

13日のニューヨーク外国為替市場では資源輸出国通貨が上昇。中国 の貿易黒字拡大が商品相場の上昇に寄与した。

ノルウェー・クローネと南アフリカ・ランドが対ドルで約1%上 昇。中国の輸出が持ち直し、貿易黒字が拡大したことが材料となった。 中国の原油輸入は昨年過去最高を更新した。

ケンブリッジ・グローバル・ペイメンツ(トロント)の為替調査・ 戦略担当ディレクター、カール・シャモッタ氏は「中国の貿易統計を受 けての安心買いであることは確実だ」と述べ、「中国をめぐる懸念が一 部緩和され」、商品需要の見通しが安定したと続けた。

ニューヨーク時間午後5時現在、ランドは対ドルで0.6%上昇して 1ドル=16.5690ランド。クローネは対ドルで0.7%高の1ドル=8.8191 クローネ。ブルームバーグ商品指数は0.3%上昇した。

中国の貿易黒字は昨年12月に600億ドルに拡大。15年通年の貿易黒 字は5945億ドルとなった。世界最大のエネルギー消費国である中国の原 油輸入は昨年、前年比8.8%増の3億3400万トン(日量約670万バレル) となった。中国税関総署が13日発表した。

マッコーリー・キャピタルUSAの世界金利・通貨ストラテジス ト、ティエリ ー・ウィズマン氏は「一部の投資家が懸念していたほど 中国は早急かつ劇的に減速していないことが示され、ある程度の安心感 につながった」と述べた。

ランドは依然として年初から6.7%安。主要通貨の中でドルに対し ては最も下げがきつい。

クレディ・スイス・グループの外為ストラテジスト、アルビーゼ・ マリノ氏は「非常に薄く、流動性の低い状況の中で、トレーディング環 境には引き続き強い不透明感がある」と述べた。

原題:Commodity-Exporter Currencies Rise on China Respite, Oil Level(抜粋)

◎米国株:大幅安、消費関連中心に売り-ダウ平均365ドルの下げ

13日の米株式相場は大幅安。消費関連株が特に大きく売られた。ダ ウ工業株30種平均は360ドル超の値下がり。米国株は年初から大きく下 げており、これまでに少なくとも1兆6000億ドルが吹き飛んでいる。

相場は朝方上げていたが、その後下げに転じた。特にアマゾン・ド ット・コムとネットフリックスが大きく下落。金融株は終値ベース で2014年5月以来の安値。エネルギー株も安い。原油は一時4%上げて いたが、在庫の増加が示されたことを手掛かりに上げを消した。薬剤給 付管理(PBM)会社エクスプレス・スクリプツ・ホールディング は6.4%安。またバイオテクノロジー銘柄も大きく下げ、ヘルスケア株 全体の重しとなった。

S&P500種株価指数は前日比2.5%安の1890.28。終値ベースで9 月29日以来の安値。ダウ工業株30種平均は364.81ドル(2.2%)下げ て16151.41ドル。ラッセル2000指数は3.3%下げて2013年以来の安値。 6月の最高値からの下落率は22%となり、弱気相場入りした。

ジョーンズトレーディング・インスティテューショナル・サービシ ズのグローバル市場ストラテジスト、ユーセフ・アッバシ氏は「エネル ギー関連が大きく売られ、市場は上げを主導する分野を失った。既にリ スクオフの地合いになっていることから、これで状況は悪化した」と指 摘。「きょうは非常に幅広い分野で弱さが見られる」と続けた。

米国株相場はこの日も変動の大きな展開となった。ダウ平均の日中 高値と安値の差は470ドルを超えた。

JPモルガン・チェースによれば、今年に入ってからの急落はクオ ンツ運用を手掛ける投資家による機械的な売りも少なくとも一部影響し ているとみられる。1月に入り株式と債券がともに下げたことから、ク オンツ投資家らはファンドのリバランスを余儀なくされたとしている。

JPモルガンのストラテジスト、マルコ・コラノビッチ氏は「これ は、相場が突然崩れるリスクは8月に比べて少ないことを示唆している 一方、そうした戦略の下で近く株買いが始まることはない」と指摘。 「さらに言えば、ボラティリティの高まりが続けば、この先一段と売ら れる可能性もある」と続けた。

シカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティ指数 (VIX)は12%上昇の25.22。月初来では39%上げており、このまま いけば月間では135%上昇した8月以来で最大の上げとなる。

米連邦準備制度理事会(FRB)が13日公表 した地区連銀経済報 告(ベージュブック)によれば、米国では過去6週間に大部分の地域で 景気が拡大した。労働市場は力強さが示されたが、 幅広い賃金上昇圧 力は見られなかった。

ボストン連銀のローゼングレン総裁は、米経済成長見通しが後退し つつあり、金融政策当局が見込む利上げの道筋にリスクをもたらしてい るとの認識を示した。またシカゴ連銀のエバンス総裁は、他の政策当局 者と比べて「低い」利上げ軌道を支持するとの見解を示した。

投資家らは今後、企業決算に視点を移していく。今週はJPモルガ ン・チェースやインテル、シティグループなどが四半期決算を発表する 予定。アナリストらは、S&P500種構成企業の10-12月期の利益につ いて6.7%減を予想している。

ドイツ・ポストバンクのストラテジスト、ハインツゲルト・ゾンネ ンシャイン氏は「企業決算は、特にエネルギーと商品の分野が予想され ているほどひどくなければ、いくらか支援材料になる可能性がある」と 話した。

S&P500種の業種別10指数は全て下落。一般消費財やヘルスケア の指数の下げが特にきつい。公益株の指数はほぼ横ばいだった。

テミス・トレーディング(ニュージャージー州チャサム)の株式ト レーダー、マーク・ケプナー氏は「現在市場は極めて強いマイナスの地 合いとなっている」とし、「全般的に成長に対する強い不透明感が広が っている。相場を押し上げる十分なニュースがないことから、こうした マイナスの地合いの中で、大きな売りが始まった」と述べた。

一般消費財の指数は3.4%安。ボルグワーナーが9.5%安と大きく下 げた。16年の売上高のガイダンスが従来予想を下回った。ネットフリッ クスは8.6%安。フォード・モーターやデルファイ・オートモーティブ も売られた。

エクスプレス・スクリプツはここ3年で最大の下げ。同社の最大顧 客である医療保険のアンセムは、エクスプレスが医薬品コストの節減分 を年間でさらに30億ドル(約3540億円)還元できない場合、提携を解消 し競合他社に乗り換える方針を示した。

鉄道会社CSXは5.7%下げて13年2月以来の安値。マイケル・ワ ード最高経営責任者(CEO)は電話会議で、貨物輸送量の落ち込みは 「フライト(貨物運送)のリセッション」と見なし得ると語った。

原題:U.S. Stocks Tumble as Selloff Resumes, Led by Consumer Shares(抜粋)

◎米国債:続伸、10年債入札が好調-世界の景気減速懸念を背景に

13日の米国債相場は続伸。世界的な景気減速懸念を背景に、10年債 入札(規模210億ドル)では旺盛な応札が見られ、落札利回りは昨年10 月以来の低水準となった。

海外中央銀行や投資信託を含む間接入札者の落札全体に占める割合 は71%と、過去2番目の高水準。前日の3年債入札では2009年11月以来 の高水準となる62.8%だった。

米国債は年初から力強く上昇してきた。中国発の商品相場急落や株 式市場の混乱で世界経済が脅かされ、安全な逃避先となっている。今 後10年の市場のインフレ期待を示すブレーク・イーブン・レートは終値 ベースで昨年9月以来の低水準。この日の米国株は大幅安。原油相場が 上昇を維持できなかったことが響いた。

ジェフリーズ・グループのマネーマーケット・エコノミスト、トー マス・サイモンズ氏は「本当に安全な代替投資先はそれほど多くない。 商品や米国株、海外株式市場の混乱を受け、米国債への大口の資産配分 が明白に見られている」と述べた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後5時現在、10年債利回りは前日比1ベーシスポイント(bp、1b p=0.01%)低下の2.09%。一時は2.04%と、10月以来の低水準を付け る場面もあった。同年債(表面利率2.25%、2025年11月償還)の価格 は3/32上げて101 13/32。

2年債に対する10年債の上乗せ利回りは118bpと、2008年以来で 最小になった。長期債利回りはインフレ見通しに敏感で、短期債利回り は金融政策に影響されることが多い。

財務省が13日実施した10年債入札の結果は、最高落札利回り が2.09%と、昨年10月7日の入札以来の低水準となった。プライマリー ディーラー(政府証券公認ディーラー)の落札比率は17.7%と、ブルー ムバーグがデータを集計し始めた2003年以降で2番目に低い水準。

前日の3年債入札では27.8%と、09年11月以来の低水準だった。

財務省は14日に規模130億ドル相当の30年債入札を実施する。

ブルームバーグ世界債券指数によると、米国債の月初から12日まで のリターンは1%。2015年は通年で0.9%だった。

原題:Treasuries Rally as ‘Outstanding’ Auction Reveals Pent-Up Demand(抜粋)

◎NY金:反発、米利上げペースが減速するとの見方で-銀は大幅高

13日のニューヨーク金先物相場は反発。米国の利上げペースが減速 するとの思惑から価値保存手段としての魅力が高まった。銀は4週間ぶ りの大幅高。

ボストン連銀のローゼングレン総裁は経済成長見通しが後退しつつ あり、金融政策当局が見込む利上げの道筋は「下振れリスク」にさらさ れていると述べた。

BMOキャピタル・マーケッツの商品トレーディング担当ディレク ター、タイ・ウォン氏は電話インタビューで、ローゼングレン総裁のコ メントは「ハト派が1回あるいは2回の利上げしか支持せず、その後は 何回も見送ることを示唆しており、それが金や銀の支援材料になってい る」と述べた。

ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物2月限は前日 比0.2%高の1オンス=1087.10ドルで終了。一時は0.5%下げる場面も あった。銀先物3月限は2.9%上げて14.156ドル。年初からは2.6%高。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のパラジウム先物3月限 は3.6%高の486.65ドル。プラチナ先物4月限は1.5%上昇の851.30ド ル。

原題:Silver, Gold Advance on Bets Fed Will Raise Rates at Slower Pace(抜粋)

◎NY原油:小幅高、ブレントは30ドル割れ-04年4月来で初

13日の原油先物市場では北海ブレントが2004年4月以降で初めて1 バレル=30ドルを割り込んだ。イラン産の輸出が近く増加するとの思惑 が背景にある。ニューヨーク原油市場でウェスト・テキサス・インター ミディエート(WTI)先物は小反発。

イランと世界の主要国が結んだ包括的核合意に基づき、イラン制裁 が18日の金融市場取引開始前に解除される可能性がある。

みずほセキュリティーズUSA(ニューヨーク)の先物部門ディレ クター、ボブ・ヨーガー氏は「ブレントとWTIのスプレッドは顕在化 している。イラン制裁が18日にも解除される可能性があるためだ。イラ ン産原油の輸出増大はWTIよりも、海上輸送のブレントにはるかに大 きな影響を与えるだろう」と指摘した。

ICEフューチャーズ・ヨーロッパ(ロンドン)の北海ブレント原 油は前日比55セント(1.8%)安の30.31ドル。終値ベースとしては2004 年4月以来の安値となった。一時は29.96ドルまで下げた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物2月限は前日 比4セント高い1バレル=30.48ドルで終了。前日には一時、03年以来 の安値となる29.93ドルを付ける場面もあった。

原題:Brent Crude Oil Falls Below $30 for First Time Since April 2004(抜粋)

◎欧州株:ストックス600、辛うじて続伸-鉱業株とエネルギー株反発

13日の欧州株式市場では指標のストックス欧州600指数は約1カ月 ぶりの続伸となった。取引終了までの2時間で上げ幅のほとんどを失っ たが、辛うじてプラス圏で終了した。

米原油在庫の増加でエネルギー銘柄は上げ幅を縮めたものの、上昇 率は業種別指数の中で首位となった。鉱業銘柄は前日付けた12年ぶり低 水準から反発。リオ・ティントとランドゴールド・リソーシズの上げが 目立った。

ストックス600指数は前日比0.4%高の344.63で終了。中国の貿易統 計が予想を上回る内容だったことを手掛かりに一時1.9%高となった。

ダンスケ銀行(コペンハーゲン)のチーフアナリスト、アラン・フ ォンメーレン氏は「市場では中国のハードランディングが織り込まれつ つあった。最新の貿易統計と中国中銀が人民元の安定化に取り組んだこ とで、こうした懸念は行き過ぎだったように思われる」と発言。「恐ら く市場は反対方向に向かうだろう。エネルギー関連銘柄が最も大きな打 撃を受けていたことから、大きく反発したのは理にかなう」と続けた。

エネルギー銘柄は10営業日ぶりに上昇し、前日付けた2009年以来の 安値から反発。英タローオイルは4.7%の大幅高。今年の設備投資額を 削減する計画を発表したことが買い材料視された。

ドイツのDAX指数は0.3%安で引けた。一時は1.8%上げていた。 自動車メーカーのBMWとタイヤメーカーのコンチネンタルがいずれも 2%強の値下がり。一方、電力会社エーオンは4.1%上昇。同社が保有 する北海の英国側にある石油・ガス資産を英プレミア・オイルが買収す ると、ロイター通信が報じたことが手掛かりとなった。

原題:Europe Stocks Rise for 2nd Day as Miners, Energy Shares Rebound(抜粋)

◎欧州債:ドイツ債上昇-インフレ期待示す指数低下で緩和拡大の観測

13日の欧州債市場ではドイツ国債が上昇。10年物利回りはロンドン 時間午後4時34分現在、前日比3ベーシスポイント(bp、1bp =0.01%)低下の0.51%。同国債(表面利率1%、2025年8月償還)価 格は0.25上げ104.6となった。

また、インフレ期待の指標として欧州中央銀行(ECB)のドラギ 総裁が重視する5年先スタートのインフレスワップ5年物フォワードレ ートは今週、昨年10月以来の低水準を付けた。年明けからの中国発の市 場混乱がインフレ期待を抑えており、みずほインターナショナルやロイ ヤル・バンク・オブ・スコットランド・グループ(RBS)のアナリス トらはECBが緩和策を拡大する必要があるとみている。

みずほの金利戦略ストラテジスト、ピーター・チャットウェル氏 は、ドラギ総裁らECB当局者が3月の定例政策委員会で国債購入プロ グラムのペース加速を決定すると予想。RBSはECBが預金金利をさ らに引き下げ、それによって域内の国債相場が上昇するとみている。

ECBのチーフエコノミストであるプラート理事は12日付の南ドイ ツ新聞への寄稿で、低インフレが長期見通しに影響してきたと指摘した 上で、2%弱のインフレ率を目指す方針が変更されることはないと記し た。

チャットウェル氏は13日のリポートで「プラート理事やドラギ総裁 ら、政策委員会の主要メンバーからは向こう1カ月にハト派的な発言が さらに聞かれるだろう」とし、3月に「ECBが公的セクターの購入プ ログラムのペースを速めると予想している。そうならない場合、インフ レ期待は一段と下がるだろう」との見方を示した。

RBSのロンドン在勤アナリスト、マルコ・ブランコリーニ氏は、 ドイツ10年債の利回りが6カ月以内に0.16%まで低下する可能性がある と予想。イタリア10年債は0.75%まで下げると見込んでいる。

原題:Europe’s Weakening Inflation Outlook Spurs Calls for ECB Action(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE