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消える中国の造船所、原材料需要の後退で潮目が変化-受注キャンセル

  • 2010年以降で140前後の造船所がすでに倒産
  • 昨年の受注隻数は前年からほぼ半減、廃業続出の見通しも

中国の造船業界が潮目の変化に苦しんでいる。人民元安と原材料需要減の波が押し寄せ、近い将来に閉鎖に追い込まれる造船所が増えそうな雲行きだ。

  中国は世界2位の規模を持つ造船業界を抱える。だが2010年以降、140前後の造船所が廃業した。JPモルガン・チェースのアナリスト、イ・ソクジェ氏とイ・ミンソン氏は6日付のリポートで、昨年受注があった中国の造船所は69しかなく、向こう2年間で倒産する造船所はさらに増えるだろうとの見通しを示した。受注実績のある造船所は13年に147、14年は126だった。

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  中国船舶工業行業協会(CANSI)が昨年12月15日に発表したデータによると、業界全体の受注隻数は同年1-11月で前年同期比59%減少した。海運業界の過剰輸送能力で輸送料は下がり、顧客は船舶の発注をキャンセルしている。造船所は政府の支援を模索しているが、12月には舟山五洲船舶修造が国有企業としては10年ぶりの破綻に追い込まれた。

  韓国のハナデトゥ証券でアナリストを務めるパク・ムヒョン氏は「中国造船業界で注文がキャンセルされる確率は日増しに高まっている」と指摘。「人民元安で顧客にとって船舶価格が安くなった可能性はあるが、それでも購入意欲を呼び戻すには十分ではないだろう。業界に多少の延命策を施したとしても、再生はできない」と述べた。

原題:Shipyards Vanish as China Loses Appetite for Consuming Iron Ore(抜粋)

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