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1月12日の海外株式・債券・為替・商品市場

更新日時

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次 の通り。

◎NY外為:円が上昇、原油のバレル30ドル割れで逃避需要

12日のニューヨーク外国為替市場で円が上昇。ニューヨーク原油先 物相場が12年ぶりの安値に下落し、安全逃避の需要が高まった。

中国の金融不安が他国に波及するとの懸念を背景に、年初から円が 強い。ニューヨーク原油市場でウェスト・テ キサス・インターミディ エート(WTI)先物は一時、1バレル当たり30ドルを割り込み、カナ ダ・ドルやニュージーランド・ドルといった資源輸出国の通貨が下げ た。

BNPパリバの通貨ストラテジスト、バシーリ・セレブリアコフ氏 (ニューヨーク在勤)は「株式市場は上昇して取引を開始したが原油が 安値を更新すると反転するという、よくある流れになった。円がドルに 対して上昇しているのはこれが背景だ」と述べ、「センチメントに大き く影響を及ぼしているのは依然として商品相場だ」と続けた。

ニューヨーク時間午後5時現在、円はドルに対して0.1%高の1ド ル=117円65銭。11日には116円70銭と、8月24日以来の高値を付けた。

テクニカル分析によれば、ドル・円相場の相対力指数 (RSI、 期間14日)は5日連続で30を下回り、円が下げに転じる可能性を示唆し ている。先週の円は2013年8月以来の大幅高を記録した。世界的な通貨 ボラティリティ指数は3カ月ぶり高水準となった。

セレブリアコフ氏は「円が割高だという見方に同意する。しかし、 今の環境は外国為替市場での舵取りをやや難しくしている」と述べた。

この日のニューヨークの原油先物相場は一時バレル当たり29.92ド ルと、2003年以来の低水準まで下落した。

原題:Yen Resumes Advance as Sub-$30 Oil Sparks Renewed Haven Demand(抜粋)

◎米国株:続伸、商品株が一時の下げから反転-テクノロジー株も高い

米株式相場は2日続けて午後遅くに上昇。テクノロジー株やヘルス ケア株が上げを主導した。中国が人民元相場を安定化させる取り組みを 強化したことで、世界の金融市場の混乱が和らぐとの楽観が広がった。

先週、過去4年で最大の下げとなった米国株相場は、今週に入り2 日続けて日中上げ下げを繰り返す展開となった。両日とも早い段階での 上げがいったん消え、取引終了前の1時間で大きく戻している。この日 は商品株が一時の下げから反転したほか、インテルとアップルが主導す る形でテクノロジー株が続伸。エネルギー株は一時2.3%安となった が、原油が下げを縮めたことを手掛かりに上げに転じた。

S&P500種株価指数は前日比0.8%高の1938.68。上昇率はここ2 週間で最大。ダウ工業株30種平均は117.65ドル(0.7%)上げ て16516.22ドル。ナスダック総合指数は1%上昇。

ソラリス・アセット・マネジメントのティム・グリスキー最高投資 責任者(CIO)は「株式相場は大きな売りの動きの中で、ゆっくりで はあるが確実に底を見いだしつつある」とし、「エネルギーのひどい下 げでテクニカル的なサポートが示されたとの説や、短期の底形成だとの 分析が一部で聞かれる。相場の戻りは特に新たなニュースに基づくもの ではなかった」と続けた。

中国の株式・為替相場の混乱の影響が世界経済に広がるとの懸念か ら、米国株は年初から下落が続き、S&P500種は先週6%安と大きく 下落していた。この日は中国が人民元安定のため講じた措置で同国経済 がハードランディングに向かうとの懸念が緩和、香港では人民元の翌日 物銀行間金利が過去最大の上昇となり、弱気姿勢の投機家の動きが抑え られた。

アトランタ連銀のロックハート総裁は前日、世界的な株安が米国経 済に影響を及ぼす可能性は低いとの認識を示した。その上で、年内の金 融政策の引き締め継続を望む姿勢を示した。またリッチモンド連銀のラ ッカー総裁はこの日、力強い消費支出の伸びを中心に、現在の米経済の 力強さが金利上昇の「強力な根拠」になると述べた。

投資家らは今後、企業決算に視点を移していく。アルコアは11日に 四半期決算を発表し、今決算シーズンの先陣を切った。アルコアの10 -12月期決算では売上高が18%減、純損益は赤字となった。アルミ価格 の下落が影響した。アルコア株はこの日、過去4年余りで最大の下げと なった。

今週はこのほかJPモルガン・チェースやインテル、シティグルー プなどが四半期決算を発表する予定。

モルガン・スタンレーの米国株チーフストラテジスト、アダム・パ ーカー氏は顧客リポートで、決算シーズンが米国株市場の「不安を和ら げる」との見通しを示した。

午後に入ってからの上昇を経て、S&P500種の業種別10指数では 8指数が上げた。情報技術やヘルスケア、一般消費財の指数が特に上昇 した。

アップルは1.5%高と、これで3営業日続伸。3日続伸は11月20日 以降で初めて。インテルは1.9%上げた。

アンセムやエトナなどヘルスケア株も高い。両社は利益が今年増加 するとの見通しを示した。ナスダック・バイオテクノロジー指数 は1.5%上昇した。

このほかスターバックスは2.8%高。同社は中国事業の拡大を強化 する方針を示した。

エネルギー株指数は0.4%高。5営業日ぶりの上昇となった。

原題:U.S. Stocks Advance as Commodity Shares Recover, Tech Rallies(抜粋)

◎米国債:反発、10年債利回りは10月以来の低水準-原油安で

12日の米国債相場は反発。10年債利回りは昨年10月以来の低水準と なった。商品相場が下落し、インフレ見通しに水を差されたほか、世界 経済が減速するとの懸念が強まった。

長期のインフレ期待に最も敏感な30年債利回りは1カ月ぶり低水 準。原油相場は2003年以来の安値を付けた。規模240億ドル相当の3年 債入札では、最高落札利回りが10月以来の低水準となった。米株式相場 は続伸。商品安につれて軟調となったが上げに転じた。

期間が1年を超える米国債は年初来のリターンが逃避需要か ら1.1%となっている。中国発の高いボラティリティと原油安がインフ レをさらに抑制するとの見方が背景にある。2015年のリターンは通年 で0.9%だった。米金融政策当局者は今年4回の利上げ見通しを示し、 引き締め継続を支持している。ただ、デリバティブ(金融派生商品)市 場が織り込む今年の利上げは2回未満となっている。

バンク・オブ・アメリカ(BOA)の米金利戦略責任者、シャイア ム・ラジャン氏は「リスク回避のセンチメントが継続しており、市場を 支えている。主な材料は引き続き中国と原油価格だ」と指摘した。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後5時現在、10年債利回りは前日比7ベーシスポイント(bp、1b p=0.01%)低下の2.10%。一時は2.08%と、10月28日以来の低水準を 付けた。同年債(表面利率2.25%、2025年11月償還)の価格は約5/8上 げて101 9/32。利回りは年初から17bp低下している。

2年債に対する10年債の上乗せ利回りは約118bpと、2012年以来 で最小になった。30年債利回りは9bp低下の2.88%と、1カ月ぶりの 大幅低下。

BMOキャピタル・マーケッツの債券ストラテジスト、アーロン・ コーリ氏は「世界経済のエンジンが機能障害を起こしているとの認識が まん延しており、原油相場だけでなく期間が長めの国債にも影響してい る」と語った。

今後10年間のインフレ見通しを示す通常の10年債とインフレ連動国 債10年物の利回り差は1.46ポイントと、終値ベースで昨年10月以来の低 水準となった。

3年債入札では最高落札利回りが1.174%と、10月以来の低水準。 投資家の需要を測る指標の応札倍率は2.94倍と、前回の3.14倍から 低 下した。

海外中央銀行や投資信託を含む間接入札者の応札全体に占める割合 は62.8%と、2009年11月以来の高水準。プライマリー ディーラー(政 府証券公認ディーラー)の比率は27.8%と、09年11月以来の低水準とな った。

BOAのラジャン氏は「非常に強い入札だった」と指摘した。

財務省は13日に210億ドル相当の10年債、14日に130億ドル相当の30 年債の入札を実施する。

原題:Treasury 10-Year Yield Reaches Lowest Since October on Oil Slump(抜粋)

◎NY金:下落、中国需要鈍化の懸念でパラジウムは5年ぶり安値

12日のニューヨーク金先物相場は下落。サクソ・バンク(コペンハ ーゲン)のコモディティ戦略トップ、オーレ・ハンセン氏によれば、金 は1オンス=1100ドル付近がレジスタンスになる可能性がある。

ハンセン氏は電話取材に対し、「中国をめぐるパニック状態が弱ま り始めれば、市場の関心はドルと金利の動向に戻るだろう」と指摘。 「それは金にとって向かい風となるだろう」と述べた。

ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物2月限は前日比 1%安の1オンス=1085.20ドル。銀先物3月限は0.8%下げて13.751ド ル。

パラジウムは5年ぶり安値に下落。中国の自動車販売の伸びが3年 ぶり低水準となったことから、世界有数のパラジウム購入国である同国 の需要鈍化に関する懸念が強まった。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のパラジウム先物3月限 は0.9%安の469.80ドル。一時は451.50ドルと、2010年以来の安値をつ けた。プラチナ先物4月限は0.9%下落の838.60ドル。

原題:Palladium Drops to 5-Year Low as China Demand Concerns Deepen(抜粋)

◎NY原油:12年ぶりの30ドル割れ、一時29.93ドル

12日のニューヨーク原油市場でウェスト・テキサス・インターミデ ィエート(WTI)先物は続落。12年ぶりにバレル当たり30ドルを割り 込む場面もあった。中国金融市場の動揺が燃料需要に影響する可能性が 懸念されている。モルガン・スタンレーはドルが急激に上昇すれば、北 海ブレント原油をバレル当たり20ドルまで押し下げる可能性があると分 析している。

シティグループの商品調査担当世界責任者、エドワード・モース氏 は加カルガリーからの電話会議で、「次に話題になるのは20ドルという 数字だ」と話す。「10ドル下落を目の当たりにした後、WTIが30ドル をぎりぎり上回って推移している現状では、可能性はかなり高いと言っ てよい」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物2月限は前日 比97セント(3.09%)安い1バレル=30.44ドルで終了。終値として は2003年12月1日以来の安値。この日は03年12月2日以来の日中安値に 相当する29.93ドルを付ける場面もあった。

原題:Crude Oil Tumbles Below $30 a Barrel for First Time in 12 Years(抜粋)

◎欧州株:5営業日ぶり上昇、割安感が台頭-自動車関連銘柄に買い

12日の欧州株式相場は反発。前日までの4営業日続落でバリュエー ション(株価評価)が注目された。自動車関連銘柄の上げが目立った。

業種別指数の中で自動車関連銘柄の上昇率が首位だった。中国自動 車工業協会(CAAM)が同国での今年の自動車販売は伸びが加速する との見通しを示したことが好感された。一方、エネルギー銘柄は一時の 上げから反落。原油相場が12年ぶり安値に向かっていることが背景にあ る。また、リオ・ティントとBHPビルトンが値下がりし、資源銘柄指 数を2003年7月以来の低水準に押し下げた。

指標のストックス欧州600指数は前日比0.9%高の343.22で終了。一 時は1.9%上げた。前日の終わりには年初来で7%下げたことになり、 同指数の株価収益率(PER、予想収益ベース)が14.4倍と、約1年ぶ り低水準となった。

ドイツのDAX指数は1.6%高と、西欧市場の主要株価指数の中で 上げが目立った。自動車銘柄などの輸出株が大きな割合を占めている同 指数の年初来下落率は7.1%に縮小した。

Xトレード・ブローカーズDM(リスボン)のブローカー、ペド ロ・リカルド・サントス氏は「この日の相場反発は、世界の市場がやや 落ち着きつつある兆候かもしれない」と指摘。「今週は株式相場が回復 するとみているが、力強い上昇はまだ見込んでいない。商品価格をめぐ る懸念が根強いほか、こうした業種への圧力が極めて強いためだ」と語 った。

個別銘柄では、英百貨店運営のデべナムズが16%急伸。年末商戦の 売上高がアナリスト予想を上回ったことが買い材料となった。英食品小 売りのウィリアム・モリソン・スーパーマーケッツは8.7%上昇。4年 連続で低迷していた既存店売上高が予想に反して増えた。

原題:European Shares Rebound From Four-Day Rout as Carmakers Rally(抜粋)

◎欧州債:スペインとイタリア債下落-120億ユーロ相当の債券発行で

12日の欧州債市場では、格付けの低い国の国債が下落。域内で 計120億ユーロ相当の債券が新たに発行されたことが背景にある。

銀行団を通じて10年債を90億ユーロ発行したスペインの下げが目立 った。応札額は290億ユーロ強だった。ドイツとフランスの国債は一時 の下げを解消し、ほぼ変わらず。起債は午後遅くに完了した。

クレディ・アグリコルCIBの債券ストラテジスト、オーランド・ グリーン氏は、欧州債は「売り圧力にさらされていた。とりわけ供給面 などのさまざまな要因のせいだろう」と発言。「一部投資家が売ってい たほか、中国市場が静かだったことから、リスク回避の動きがやや一服 した」と付け加えた。

オランダが2033年償還債を11億8000万ユーロ発行したほか、オース トリアは10年債と20年債を起債。ドイツは2026年償還のインフレ連動債 を7億6200万ユーロ発行した。13、14日には、イタリアとドイツ、スペ インが最大168億ユーロ相当を入札発行する。

ロンドン時間午後4時25分現在、既発のスペイン10年債利回りは前 日比3ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の1.83%。11日 は9bp上げていた。同国債(表面利率2.15%、2025年10月償還)価格 はこの日、0.26下げ102.85。

ドイツ10年債利回りは前日比ほぼ変わらずの0.53%。4bp上昇す る場面もあった。同年限のイタリア国債利回りは2bp上昇し1.61%、 ポルトガル国債利回りは3bp上げ2.68%となった。

原題:Spain’s Bonds Fall With Italy’s on $13 Billion of Euro Supply(抜粋)

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