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米国債:反発、10年債利回りは10月以来の低水準-原油安で

更新日時
  • 3年債入札は好調、逃避需要で-発行額240億ドル
  • 原油は2003年の水準に下落、インフレ期待弱まる

  12日の米国債相場は反発。10年債利回りは昨年10月以来の低水準となった。商品相場が下落し、インフレ見通しに水を差されたほか、世界経済が減速するとの懸念が強まった。

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  長期のインフレ期待に最も敏感な30年債利回りは1カ月ぶり低水準。原油相場は2003年以来の安値を付けた。規模240億ドル相当の3年債入札では、最高落札利回りが10月以来の低水準となった。米株式相場は続伸。商品安につれて軟調となったが上げに転じた。

  期間が1年を超える米国債は年初来のリターンが逃避需要から1.1%となっている。中国発の高いボラティリティと原油安がインフレをさらに抑制するとの見方が背景にある。2015年のリターンは通年で0.9%だった。米金融政策当局者は今年4回の利上げ見通しを示し、引き締め継続を支持している。ただ、デリバティブ(金融派生商品)市場が織り込む今年の利上げは2回未満となっている。

  バンク・オブ・アメリカ(BOA)の米金利戦略責任者、シャイアム・ラジャン氏は「リスク回避のセンチメントが継続しており、市場を支えている。主な材料は引き続き中国と原油価格だ」と指摘した。 
 
  ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間午後5時現在、10年債利回りは前日比7ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の2.10%。一時は2.08%と、10月28日以来の低水準を付けた。同年債(表面利率2.25%、2025年11月償還)の価格は約5/8上げて101 9/32。利回りは年初から17bp低下している。

  2年債に対する10年債の上乗せ利回りは約118bpと、2012年以来で最小になった。30年債利回りは9bp低下の2.88%と、1カ月ぶりの大幅低下。

  BMOキャピタル・マーケッツの債券ストラテジスト、アーロン・コーリ氏は「世界経済のエンジンが機能障害を起こしているとの認識がまん延しており、原油相場だけでなく期間が長めの国債にも影響している」と語った。

  今後10年間のインフレ見通しを示す通常の10年債とインフレ連動国債10年物の利回り差は1.46ポイントと、終値ベースで昨年10月以来の低水準となった。

  3年債入札では最高落札利回りが1.174%と、10月以来の低水準。投資家の需要を測る指標の応札倍率は2.94倍と、前回の3.14倍から 低下した。

  海外中央銀行や投資信託を含む間接入札者の応札全体に占める割合は62.8%と、2009年11月以来の高水準。プライマリー ディーラー(政府証券公認ディーラー)の比率は27.8%と、09年11月以来の低水準となった。

  BOAのラジャン氏は「非常に強い入札だった」と指摘した。

  財務省は13日に210億ドル相当の10年債、14日に130億ドル相当の30年債の入札を実施する。

原題:Treasury 10-Year Yield Reaches Lowest Since October on Oil Slump(抜粋)

(第2、3段落と第6段落以降を追加し、更新します.)
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