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債券先物が最高値更新、米債高や好需給で-長期金利は過去最低に接近

更新日時
  • 先物は前日比12銭高の149円50銭で終了、一時149円54銭まで上昇
  • 物価連動債入札:最低落札価格は予想上回る、応札倍率は上昇

債券相場は続伸。先物は連日で過去最高値を更新したほか、長期金利は過去最低水準に接近した。前日の米国債相場が原油先物相場の下落を受けて反発したことや、現物債需給の良好さを背景に買いが優勢となった。

  13日の長期国債先物市場で中心限月3月物は前日比2銭高の149円40銭で開始。午後に入ると水準を切り上げ、一時149円54銭と前日の夜間取引で付けたこれまでの最高値149円44銭を上回った。結局は12銭高の149円50銭で引けた。

  現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の341回債利回りは、日本相互証券が公表した前日午後3時時点の参照値より0.5ベーシスポイント(bp)高い0.22%で始まった後、徐々に水準を切り下げ、一時は0.205%と、2015年1月20日に記録した過去最低水準の0.195%に1bpまで接近した。

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  新発5年物の126回債利回りは0.01%と、昨年1月26日以来の低水準を付けた。新発20年物の155回債利回りは0.5bp高い0.925%で始まった後、水準を切り下げ、0.91%と昨年1月22日以来の水準まで低下した。

  マスミューチュアル生命保険運用戦略部の嶋村哲金利統括グループ長は、「中国発のリスクオフはいったん小康状態だが、米雇用統計発表以降の米金利低下や原油安が債券市場全体の追い風。日銀の買い入れ増を受けたフラットニング相場が続いている」と説明した。「10年債利回りは史上最低の0.195%が視野に入り、5年債利回りについても、2年金利のマイナス化が常態化する中で、投資家の買いなどが集まっている可能性もある。債券先物は材料というよりも高値追いが始まっており、過熱感を感じる」と語った。

  12日の米国債相場は上昇。米10年債利回りは前日比7bp低下の2.10%で引けた。原油相場が2003年以来の安値を付けたほか、米3年債入札では最高落札利回りが10月以来の低水準となったことなどが買い手掛かりとなった。この日の東京株式相場は上昇。日経平均株価は前日比2.9%高の1万7715円63銭で引けた。

  バークレイズ証券の福永顕人チーフ債券ストラテジストは、「超長期国債の買いオペ増額は追加緩和でないため、インフレ期待や株高など伴わず需給要因だけが効く」と指摘し、「イールドカーブのブルフラット化は数カ月単位の比較的に長いテーマ」だと話した。

物価連動債入札

  財務省がこの日午後に発表した表面利率0.1%の10年物価連動債(20回債)の入札結果によると、最低落札価格は104円40銭と予想の104円35銭を上回った。最高落札利回りはマイナス0.364%。応札倍率は2.47倍と昨年5月以来の高水準となった。

  野村証券の中島武信クオンツ・アナリストは、物価連動債入札結果について、「市場の期待値が非常に低かったので予想を上回った。昨日と今日で1円近くも調整していたので、応札が集まった。名目値が低過ぎる面もあったと思う」と分析した。

  ブルームバーグによると、10年物固定利付国債と物価連動債との利回り差で、市場の予想インフレ率を示すBEI(ブレーク・イーブン・インフレ率)は足元で0.6%を割り込み、財務省が物価連動債の発行を再開した13年10月以降で最低を記録している。

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