コンテンツにスキップする

ドル・円は117円台前半、中国経済の先行き懸念で円買い圧力

更新日時
  • 前日に一時1ドル=116円70銭、昨年8月以来のドル安・円高水準
  • 中国は場当たり的対応、政策期待のリスクオンなりにくい-IG証

東京外国為替市場では、ドル・円相場が1ドル=117円台前半で推移している。中国経済をめぐる先行き不透明感が根強い中、リスク回避の円買い圧力がくすぶっている。

  12日午後3時58分現在のドル・円相場は117円32銭付近。円は午前に付けた118円03銭を下値に、午後には117円23銭まで水準を切り上げた。東京市場が祝日休場だった前日の取引では、早朝に一時116円70銭と、昨年8月24日以来の水準までドル安・円高が進んだ。

  IG証券の石川順一マーケットアナリストは、中国情勢はリスク回避要因として注目だとし、「中国当局は場当たり的な対応を繰り返しており、政策能力に期待したリスクオンにはなりにくい」と指摘。一方で、今週から米企業の決算発表が本格化すると言い、「良い内容となれば、リスクオフモードが後退する可能性があり、米国株の動向次第では、ドル・円のトレンドが反発するかもしれない」とみる。

relates to ドル・円は117円台前半、中国経済の先行き懸念で円買い圧力

  12日の中国株式相場は上海総合指数が反発して取引を開始した後に下落に転じ、一時3000台を割り込んだ。その後は前営業日の終値を挟んで上下する展開が続いている。

  みずほ証券の鈴木健吾チーフFXストラテジストは、原油は実需絡みでいずれは下げ止まる可能性がある半面、「中国は底が見えない怖さがある」とし、「中国株がマイナスになると、リスクオフになりやすい」と話す。

  中国人民銀行(中央銀行)は12日、人民元の中心レートを1ドル=1ドル=6.5628元と、前日の6.5626元とほぼ同水準に設定した。鈴木氏は、元の中心レートが3営業日連続でほぼ変わらずだったことで、「市場では元安誘導していないという捉え方になった」と説明した。

  一方、事情に詳しい複数の関係者が明らかにしたところによると、中国人民銀は投機的取引を抑え込むため、11日以降、国有銀行を通じてオフショア人民元市場に繰り返し介入している。12日の香港オフショア市場の人民元は対ドルで6.5662元まで買われた後、6.6元前後に戻している。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE