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BNPパリバや野村が計205億円の損失に直面-英インベクスター破綻で

  • 従業員1人の債券取引仲介会社が大手銀行から多額の借り入れ
  • モルガン・スタンレーやみずほFGも融資していた

BNPパリバや野村ホールディングス、モルガン・スタンレー、みずほフィナンシャルグループなど大手銀行数行が従業員1人の債券取引仲介会社との取引で計1億2000万ポンド(約205億円)の損失に直面していることが分かった。

  ロンドンに拠点を置くインベクスター・キャピタル・マネジメントは事業開始後約1年半で昨年破綻、これらの損失のきっかけとなった。インベクスターの事業整理を監督する当局者らによる昨年10月1日の提出文書で明らかになった。昨年7月の届け出によれば、資産規模約120万ポンドの同社の債務はBNPパリバに対し少なくとも4900万ポンド、野村HDに2800万ポンド、モルガン・スタンレーに1090万ポンドで、そのほかINGグループとみずほFGにも負債がある。これら債務については英紙タイムズが先に報じていた。

  インベクスターの規模や低い知名度からみて、これら銀行が直面している損失は異例の規模だ。届け出によると、同社は2013年11月に設立され、唯一の従業員であるロンドン在住のイタリア人、アルベルト・スタッティ氏(49)と2人のコンサルタントが運営していた。新発債を購入し、支払い前に売却を目指す手法を採っていたが、これで損失を被ったという。

  パンミュア・ゴードンの市場ストラテジスト(ロンドン在勤)、デービッド・ビュイック氏は11日午前までインベクスターという会社は聞いたことがなかったとした上で、「誰の物差しからみても桁外れの損失額であり、著名とは言えない顧客への資金であればなおさらだ」と指摘。「比較的新しく小規模な会社に対して行き過ぎたリスクテークだったようだ」と述べた。

  BNPパリバと野村HD、ING、モルガン・スタンレーはいずれもコメントを控えた。みずほFGの広報担当は電子メールで、「このエクスポージャーはトレーディングで発生したものであり、みずほインターナショナルの広範な事業からみて小規模だ」と説明した。7月の届け出によると、インベクスターはブルームバーグ・ニュースの親会社であるブルームバーグLPにも債務を負っている。

原題:BNP Paribas Among Lenders Facing $175 Million Loss on Invexstar(抜粋)

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