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米国株:小幅高、取引終盤に買い集める-アップルやインテル高い

更新日時
  • 原油や銅の急落でエネルギーや素材株が売られる
  • アルコアは通常取引終了後の時間外取引で上昇-利益が予想上回る

11日の米国株市場では、S&P500種株価指数が小じっかり。日中は上げ下げを繰り返す展開だった。中国経済減速の影響が広がるとの懸念で商品株が下げたものの、午後遅くになってアップルやインテルを中心とする買いが売りをこなした。

  アップルとインテルは先週、大きく下落していた。百貨店のメーシーズはこの日、ここ2年で最大の上げ。同社には、不動産資産の分離を求める圧力が強まっている。資源会社フリーポート・マクモランは20%安。シェブロンも下げた。原油と銅の急落が手掛かり。またバイオ技術株も売られ、ヘルスケア株の指数を押し下げた。バイオ技術株はここ3カ月で最長の連続安となっている。アルコアは通常取引終了後の時間外取引で上昇。決算で利益が予想を上回った。

  S&P500種株価指数は前週末比0.1%高の1923.67。一時1.1%安まで下げる場面もあった。取引終了前の1時間で1.3%戻し、それまでの下落分を帳消しにした。ダウ工業株30種平均は52.12ドル(0.3%)高の16398.57ドル。  

  フィラデルフィア・トラストのリチャード・シーシェル最高投資責任者(CIO)は「中国に関しては、影響波及のシナリオがすでに展開し終わっており、国としても経済情勢に対応する一定の姿勢を示していることから、それほど深刻な問題ではなくなる可能性がある」と指摘。「注目が中国から離れて決算シーズンに移れば、市場のトーンは改善される可能性がある」と続けた。

  情報技術株の指数は一時0.7%安まで下げていたが、午後に上げに転じ、0.6%高で終了した。一般消費財も0.8%を超える上昇。金融も一時の下げから反転した。KBW銀行指数は一時0.9%安まで下げる場面もあった。

  新年に入りボラティリティは高まり、世界経済への懸念も広がっている。そうした中で株価は下落。S&P500種は先週大きく下げ、年初の5日間としては過去最大の下落となった。中国の減速が予想よりひどいとの不安を背景に世界的な株安につながった。8日は米雇用統計で底堅さが示されたものの、株価の下落を止められなかった。

Unhappy New Year for U.S. Stocks

  アルコアはニューヨーク時間午後4時58分時点で0.5%高。同社の10-12月(第4四半期)決算は利益が予想を上回った。今週はJPモルガン・チェースやインテル、シティーグループなど11社が四半期決算を発表する予定だ。

  昨年8月の株売りの後、相場の下落を抑える上で企業の利益は非常に重要な要素だった。S&P500種は2015年に前年比0.7%安だった一方、FBNセキュリティーズのデータによれば、4回ある決算シーズンのピーク時に株式を買い入れる戦略を取っていた場合は、約11%のリターンが得られた。

  スタイフェル・ニコラウスの運用担当者、チャド・モーガンランダー氏は「米経済は安定したペースで前進している」とし、「外部要因が利益と売上高の伸びに圧力となりつつある。よって投資家は今週の企業決算を注視するだろう」と続けた。

  シカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティ指数(VIX)は10%低下の24.30。先週は48%上昇していた。

  S&P500種の業種別10指数では7指数が上昇。消費関連や電気通信サービスの指数が最も上げた。一方で下げたのはエネルギー、素材、ヘルスケアの3指数。

  メーシーズは2013年11月以来の大幅な上昇率。ヘッジファンドのスターボードは、メーシーズの不動産から価値を引き出そうと、同社への圧力を強めた。コールズは4.6%高。同社がプライベートエクイティ(PE、未公開株)投資会社への身売りを含む選択肢について助言を得るため、投資銀行を雇うか検討中との、米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)の報道に反応した。

  一方、S&P500種のエネルギー銘柄40銘柄のうち37銘柄が下落。エネルギー株指数は5年ぶり安値となった。原油相場は6営業日続落となり、12年ぶり安値。過去6日間での下落率は16%に達している。

  S&P500種のヘルスケア株指数は10月6日以来の安値。ナスダック・バイオテクノロジー指数は3.4%下げ、過去8営業日の下落率は15%となった。

原題:U.S. Stocks Rebound in Late-Session Rally Paced by Apple, Intel(抜粋)

(第2段および5段落以降を追加し、更新します.)
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