コンテンツにスキップする

ウォール街、大なた振るって06年以来の高利益か-14日から決算発表

  • 2015年10-12月のコストは7年ぶり低水準とアナリストらは予想
  • 四半期決算はJPモルガンが14日発表、ゴールドマンは20日公表

収益向上を追求する上で、米主要銀行は確実にコントロールできる一手段を活用した。それはコスト削減だ。

  アナリスト見通しによれば、米国の主要銀6行が2015年10-12月(第4四半期)に従業員報酬やマーケティング、不動産などに費やした費用は618億ドル(約7兆2600億円)と、四半期ベースとしては08年第4四半期以来の低水準となったもよう。これによって昨年10-12月は収入のより大きな部分が利益となり、純利益は6行全体で199億ドルと、第4四半期としては06年以来の好業績が見込まれている。

relates to ウォール街、大なた振るって06年以来の高利益か-14日から決算発表

  実際どうだったかはJPモルガン・チェースが14日に決算を発表する時点から、徐々に明らかになっていく。昨年第4四半期のコスト削減の深度が、大手6行のスリム化成功を強調するとアナリストらはみている。低金利が収入を抑える中で、人員削減や係争和解、バックオフィス機能一元化で経費を減らしてきた主要銀だが、収入が伸びる見通しは不透明なままで、新たな節減対象を見つけるという圧力がかかりつつある。

  エドワード・ジョーンズのアナリスト、シャノン・ステム氏は「コスト削減は、収入がかなり低迷する環境に対応する基本的な手段を銀行に与えた」と説明。その上で、「コスト削減からの恩恵の相当多くの部分は、既に顕在化している」と指摘した。

  アナリスト予想によれば、第4四半期の収入は6行合わせて前年同期比2%増の979億ドル。費用は14%減少が見込まれている。

  銀行は金融危機後、膨らんだコストを削減する必要に迫られた。ブルームバーグの集計データによれば、10年以降これまでに最も減らしたのはバンク・オブ・アメリカ(BOA)で34%減。シティグループは17%、ゴールドマン・サックス・グループは14%それぞれ減らした。

  これらを背景にアナリストらは、BOAの昨年10-12月の純利益を32億9000万ドルと予想シティは35億5000万ドルが見込まれている。6行中で利益が最も高いとみられているのはウェルズ・ファーゴで53億6000万ドル。これに続くのがJPモルガンの47億5000万ドルだ。

  JPモルガン決算発表翌日の15日には、シティとウェルズ・ファーゴが業績を公表する。モルガン・スタンレーとBOAの発表日は19日で、ゴールドマンが20日。

原題:Wall Street’s Big Ax Seen Reaping Best Year-End Profit Since ’06(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE