10日に死去したロック歌手のデビッド・ボウイ氏は、ロック音楽とファッションばかりでなく金融市場にも遺産を残した。

  「スペース・オディティ」などのヒット曲を残した同氏はロイヤルティ収入を証券化した最初のアーティストで、1997年に5500万ドル(約64億8300万円)相当の「ボウイ・ボンド」を発行した。ロイヤルティ収入を裏付けとした証券によって、作品を完全に売却することなく資金が調達でき、実際の収入が発生するのを待つ必要がなくなる。

  ボウイ・ボンドは奇抜な資産担保証券の草分けとなった。その後、ロック歌手のロッド・スチュワート氏やヘビーメタルバンドのアイアン・メイデンが同様の証券を発行。また、海運用コンテナや洗濯物など風変わりなものまでが証券化されるようになり、高い利回りを求める投資家から人気を集めて同市場は今では活況を呈している。

  トゥエンティフォー・アセット・マネジメントの運用者、ロブ・フォード氏は「ボウイ氏の証券はその音楽と同じくらい画期的だった。大勢のアーティストが追随したばかりでなく、あらゆる資産を証券化するひな形になった」と話した。

  ボウイ氏のソーシャルメディアアカウントによると、同氏は1年半にわたるがん闘病の末69歳で死去した。

原題:Bowie Bonds Drove Changes in Markets Leading to Esoteric Finance(抜粋)

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