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米国債:反落、10年債利回り上昇-中国の影響長引かないとの見方

更新日時
  • ロックハート総裁、金融引き締めの継続を支持
  • 今週は総額580億ドルの中長期債入札

11日の米国債相場は反落。10年債利回りは約2カ月ぶりの低水準から上昇した。中国株の急落とそれに伴う新興市場の動揺が米経済見通しに持続的な影響を及ぼすとの懸念が弱まり、国債売りが出た。

  30年債利回りはほぼ2週間ぶりの大幅上昇。アトランタ連銀のロックハート総裁はこの日、年内の金融政策は引き締め継続が望ましいとし、世界的な株安が米国経済に影響を及ぼす可能性は低いと述べた。米財務省は今週、総額580億ドルの中長期国債入札を12日から実施する。

  ノバスコシア銀行の米国債トレーディング責任者、チャールズ・コミスキー氏は「株式市場では安定のようなものが見られ、それが米国債利回りの小幅上昇につながっている」と指摘した。

U.S. Yield Curve Steepens

  総額340億ドルの10年債と30年債の入札を控え、長期債は2年債よりもパフォーマンスが悪かった。2年債に対する30年債の上乗せ利回りは拡大し、終値ベースで昨年12月9日以来の最大。財務省は12日に240億ドル相当の3年債入札を実施する。利回り曲線のスティープ化は経済成長のペースが速まり、インフレが加速するとの見方を反映している可能性がある。

  ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間午後5時現在、10年債利回りは前営業日比6ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の2.18%。同年債(表面利率2.25%、2025年11月償還)の価格は17/32安の100 21/32。利回りは過去7営業日で19bp低下し、10月29日以来の低水準となる2.11%を付けた。

  30年債利回りはこの日6bp上昇の2.97%と、12月29日以来の大幅な上げとなった。

  先週は中国が人民元押し下げを図ったため、世界的に株式相場が下落し、国債が上昇した。

  シティグループのストラテジスト、ジャバズ・マサイ氏は8日付のリポートで、10年債利回りが今月、2%未満に低下できない理由はないと指摘。社債のポジションがオーバーウエートになっており、これを手じまう必要に迫られれば米国債の需要が高まるとの見方を示した。

  金利先物市場には3月の連邦公開市場委員会(FOMC)会合までの利上げ確率は40%として織り込まれている。4月会合まででは45%となっている。この算出は次の利上げ後に実効FF金利が新たな目標レンジの中央になるとの仮定に基づく。

  TDセキュリティーズの世界金利戦略の責任者、プリヤ・ミスラ氏は株式相場の上値の重さが10年債利回りの上昇を幾らか抑制していると指摘。米金融当局が「3月に利上げを実施できるのは明らかだが、それでもなお非常に緩和的だ」と語った。

原題:U.S. 10-Year Yields Rise From 2-Month Low on Risk Appetite Gain(抜粋)

(第2段落以降を追加し、更新します.)
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