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グロース氏:金融当局が雇用伸びに依存なら債券に厳しい時期訪れる

  • 当局が4回利上げした場合、債券には「みじめな時期」待ち受ける
  • ファンド「ジャナス・グローバル」の過去1年間のリターンは0.2%

ジャナス・キャピタル・グループのビル・グロース氏は、米金融当局が政策金利引き上げを判断するための重要指標として雇用の伸びに依存すれば、債券には厳しい時期が訪れるとの見方を示した。

  米労働省が8日発表した昨年12月の雇用統計では、非農業部門雇用者数が前月比29万2000人増となった。この発表後グロース氏は、政策当局者らの発言を踏まえると、当局は今年3、4回の利上げを実施する方向のようだと話した。

  「ジャナス・グローバル・アンコンストレインド・ボンド・ファンド」(運用資産13億ドル=約1530億円)の運用を担当するグロース氏はブルームバーグラジオのインタビューで、「金融当局が、総需要や世界の成長ではなく、今後も雇用が極めて重要な要素だと考えた場合、債券にはみじめな時期が待ち受けている」と述べた。

  2015年全体では雇用者数の増加幅は265万人となり、14年(310万人)との2年間では1998-99年以降で最も大きな伸びだった。金融当局は、雇用の伸びが労働者の賃金上昇やインフレにつながると期待している。

  グロース氏は「金融当局は中期的に見てインフレには雇用の伸びと失業率が極めて重要だと考えている」とし、「少なくともフィッシャー副議長やイエレン議長の言い回しから考えると、彼らが支持していると思われる3、4回の利上げは恐らく今もその方向だろう」と述べた。

  その上でグロース氏は、ドルが上昇し新興国の企業に打撃を与えているという現在の世界の経済情勢においては、1ポイントの利上げが可能だとは思わないと指摘。当局が向こう12カ月の利上げ回数を1回か2回にとどめれば、債券は安定するとの見方を示した。

  ジャナス・グローバル・アンコンストレインド・ボンド・ファンドの過去1年間のリターンは0.2%で、同種のファンドの80%を上回っている。

原題:Bill Gross Says Tough Time for Bonds If Fed Relies on Jobs (1)(抜粋)

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