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中国人民元予想を引き下げ-ゴールドマンやCICCなど大手金融機関

銀行と証券会社少なくとも5社が過去2日間で人民元の見通しを引き下げた。中国人民銀行(中央銀行)が人民元の中心レートを引き下げたことを受けて、同国が自国通貨の下支えに消極的になりつつあるとの見方が広がったことが背景。

  ゴールドマン・サックス・グループ、スタンダードチャータード、ABNアムロ銀行、マッコーリー銀行、さらに中国国際金融(CICC)が人民元見通しを下方修正した。人民元は7日、5年ぶり安値に下落した。ブルームバーグがまとめたデータに基づくと、過去4四半期で人民元の動向を最も的確に予想したABNアムロは、中心レート引き下げによって人民銀が実質的な切り下げを模索しているとの懸念が浮上したと指摘した。

  アンドルー・ティルトン、宋宇氏らゴールドマンのエコノミストは、中心レートの引き下げは金融政策当局者の反応の変化を示唆している可能性があると指摘、「つまり低調な輸出と全般的な経済状況を鑑み、通貨下落を一段と容認しているというものだ」と続けた。さらに2016年は「『起伏の伴う下げ』が続き、中国経済において著しい政策緩和がある年になる」と予想、「人民元が一段と下落する可能性が引き続き、不透明感の大きな要因だ」と述べた。 

  上海時間8日午後7時33分現在、人民元は対ドルでほぼ変わらずの1ドル=6.5920元。マッコーリーは人民元の1カ月後の見通しを6.7元と、従来の6.43元から引き下げた。ゴールドマンの12カ月後の見通しは7元、従来予想では6.60元だった。ABNアムロは年末までに6.70元への下落を予想している。これまでの見通しは6.55元。CICCによれば、人民元は6.87元へ下落する。スタンダードチャータードの予想は6.56元(従来予想6.42元)となっている。 

原題:Yuan Estimates Slashed at Goldman, CICC as PBOC’s Grip Loosens(抜粋)

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