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米国株(8日):3日続落、年初5日間では記録開始以来の大幅安

更新日時
  • 主要株価指数、週間ベースでは2011年以来の大幅下落
  • 12月の雇用者数は増加したものの、安心感にはつながらなかった

8日の米国株式相場は続落。取引終盤に売りが強まり、主要株価指数は週間ベースで約4年ぶりの大幅安となった。中国が市場安定化に取り組んだほか、米雇用統計では労働市場の回復が示されたものの、市場に安心感は広がらなかった。

  終盤の下げが目立ったのは銀行株で、JPモルガン・チェースやシティグループが大きく下落。S&P500種株価指数のエネルギー株は1.3%安と、5年ぶり安値。週間では同株価指数の業種別10指数中、7指数が5.5%以上値下がりした。S&P500種は年明け5日間のパフォーマンスとしては1928年までさかのぼれるデータ史上最悪となった。

  S&P500種株価指数は前日比1.1%安い1922.03。週間では6%下落。ダウ工業株30種平均は前日比167.65ドル(1%)下落の16346.45ドル。週間では1000ドル超値下がりし、過去最悪の滑り出しとなった。ナスダック総合指数は前日比1%値下がりし、2011年以来最長の7営業日続落。

  アドバイザーズ・アセット・マネジメント(ペンシルベニア州コンショホッケン)のファンドマネジャー、ジーン・ペロニ氏は「けん引役が存在せず、日中を通して何度か上値をトライしても上昇を維持できなかったため、週末前に不安になった」と指摘。「市場はここのところニュースにかなり敏感に反応してきたため、様子見姿勢で、この週末にどうなるか見極める動きだ。荒っぽい1週間だった」と述べた。

  米労働省が発表した12月の非農業部門雇用者数(事業所調査、季節調整済み)は前月比29万2000人増。前月は25万2000人増に上方修正された(速報値21万1000人増)。家計調査に基づく12月の失業率は5%で、7年ぶり低水準を維持した。

S&P 500's Worst Week Since 2011

  中国当局は人民元の中心レートを引き上げたほか、株式サーキットブレーカー制度を停止した。同制度が今週初めに導入されて以降、2回にわたり株式売買が停止されていた。

  アルパイン・ファンズのファンドマネジャー、マーク・スペルマン氏は「リスク回避のセンチメントが続いている」と指摘。「この先リスク選好のセンチメントになったとしても、世界の経済成長が改善しない限り長続きしないだろう。今は市場に参加する好機ではない」と述べた。

  米金融当局は先行きの利上げ軌道を誘導するのは経済指標の進展次第になるとの見解を強調している。雇用統計では、平均時給の前年比での伸びが市場予想を下回った。当局は労働市場の引き締まりが賃金とインフレの上昇につながると期待している。

  パリセード・キャピタル・マネジメントの最高投資責任者 (CIO)として37億ドルの運用に携わるダン・ベルー氏は雇用統計について、「根底にある勢いが減速しているのではなく、加速していることを反映している」と指摘。「賃金のインフレは見られず、コモディティのインフレも見られない」とし、こうした両方の要因がある場合、金融当局が利上げを見送る動機になると話した。

  この日はS&P500種の業種別10指数すべてが下落。金融とヘルスケア、エネルギー株の下げがきつかった。

  メルクを中心にヘルスケア株指数は下落。同指数は過去7営業日で6日目の下落となり、昨年10月22日以来の安値をつけた。マイランやエンドー・インターナショナルが大きく値下がり。ナスダック・バイオテクノロジー指数は1.9%下げた。

  銀行株の指数は週間ベースで9.5%安と、約4年ぶりの大幅下落。JPモルガンやシティグループ、バンク・オブ・アメリカが週間で大きく下げた。

  ギャップは14%安と、2011年以来の急落。昨年12月の既存店売上高が減少した。

原題:U.S. Stocks Tumble, Cap Worst Five-Day Start to Year on Record (抜粋)

(第2段落と、4段落以降を追加し、更新します.)
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