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米金融当局:中国混乱の影響、見極めに時間的余裕-昨年夏に比べ

  • 人民元中心レート下げでドル高、商品安となればインフレ押し下げも
  • 3月の次回FOMCまでの2カ月余りを分析・評価に費やせる

次回利上げの時期を探る米金融当局にとって、中国発の混乱が再び世界中の市場に広がる中でも、昨年8、9両月の場合よりは影響見極めのための時間的な余裕があるといえそうだ。

  中国人民銀行(中央銀行)が昨年8月、人民元の事実上の切り下げに踏み切ったことで世界中に衝撃が波及。翌9月にその当時予想されていた米利上げ開始は結局、12月にずれ込んだ。その人民銀は7日、人民元中心レートの8月以来の大幅引き下げに動き、株式市場は動揺。同国経済の強さに新たな懐疑的見方が台頭した。

  だが、投資家が次回の米利上げ時期と予想する3月の米連邦公開市場委員会(FOMC)までには2カ月余りあり、米金融当局はその間に中国発の最新の金融混乱の影響を分析・評価できる。次のFOMCまでには、市場のボラティリティ(変動性)が低下し、米経済の力強さがアジアを震源とする不確実性に勝るかもしれない。

  他方で、中国による人民元中心レート引き下げが同国の成長減速のシグナルの一つと判断されれば、ドル相場が押し上げられて商品相場は下落し、米国のインフレ抑制傾向が強まることになりかねない。そうした状況では、FOMC参加者の予想中央値で今年4回と見込まれる利上げを正当化することが難しくなるだろう。

  ベレンベルク銀行の米国・アジア担当チーフエコノミスト、ミッキー・レビー氏(ニューヨーク在勤)は米金融当局について、「市場動向を分析して、中国の動きが同国の見通しをどのように変え、米国にどんな影響を及ぼすか評価しなければならない」と指摘。「世界的な金融混乱時には、彼らは極めて慎重になる傾向があり、金利に対する慎重な態度が一層強まるだろう」と語った。

Dollar Strength, Yuan Weakness

原題:Fed Has Time to Weigh Rate-Path Fallout From China Turmoil (2)(抜粋)

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