コンテンツにスキップする

アフリカのバッファローも巻き添え-中国主導の商品価格下落が波及

  • バッファローやアンテロープの競売価格、昨年約30%値下がり
  • 2000年代半ば以降の価格高騰はバブルと呼ばれている

バッファローや希少なアンテロープなどアフリカで生息する動物の競売価格が昨年、下落した。一部業界関係者がバブルと表現しているほぼ10年間にわたる世界的なコモディティ価格上昇に終止符が打たれたが、動物の価格も値下がりした。

  南アフリカ共和国のノースウェスト大学環境科学部のフリッピー・クローテ氏が集計したデータによると、アフリカのサバンナで生息するバッファローの平均価格は昨年、33万4879ランド(約250万円)と、前年を30%下回った。セーブルアンテロープは35%値下がりの15万4489ランドに、ローンアンテロープは39%下げ30万5050ランドとなった。

  中国の需要軟化により金属価格が下落する中で、南アフリカ準備銀行(中央銀行)によると、南アの昨年の経済成長率は2009年以来の低い伸びとなる可能性が高い。南アは1992年以降で最も厳しい干ばつに見舞われ農作物に被害が出ていることから、農業がさらに圧迫されつつある。南アはアフリカ大陸の在来動物の最大の市場。

  南ア最大の動物競売会社ブレッセントラール・ボスベルドのマネジャー、ニール・スワート氏は「15年の南ア経済は困難な状況で、農業は最も打撃を受けた産業の一つであり、狩猟業界も例外ではない」と指摘。「餌は値上がりしており、今年の干ばつは大きな影響を及ぼすだろう。昨年は経済の影響を受けたが、今年は干ばつが打撃となるだろう」と述べた。

  一昨年までは一部の動物が6年間で5倍以上に値上がりしていた。このため南アの狩猟業界は拡大、牛から狩猟用動物の飼育に移行することを決断した農家もあった。バークレイズ・アフリカ・グループの14年の推計によれば、狩猟用動物飼育業界の規模は約120億ランドで、年間10%拡大している。

  同業界には、世界最大の宝飾品メーカーを率いるヨハン・ルパート氏や南アのシリル・ラマポーザ副大統領、英SABミラーのノーマン・アダミ元会長ら富裕層が投資している。
  
原題:African Buffalo, Sable Caught in China-Driven Commodity Rout (1)(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE