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中国が新年早々抱えた双子の危機-「決定的に重要な年」の幕開けか

  • 本土株急落に加えて、隣国の北朝鮮が核実験を実施
  • 中国の指導者は懸案解決に今年取り組むことになると胡星鬥教授

中国の習近平国家主席は新年早々、昨夏に続く本土株急落という難題を抱え込むことになった。さらに中国と関係の深い北朝鮮が実施した核実験が世界中から非難を浴びており、習主席は一段と難しい対応を迫られる。

  中国株の指標CSI300指数は7日の取引開始から30分足らずで7%下げ、サーキットブレーカー規定に基づきその後の株取引が終日停止された。昨年夏の株価急落に伴い導入されたサーキットブレーカーが今週2回目の発動となったのは、金正恩第1書記を最高指導者とする北朝鮮が「水爆」実験を成功させたと発表した翌日のことだ。習主席は北朝鮮政策をめぐり新たな圧力を受けることになった。中国株のサーキットブレーカー制度は7日夜に停止が発表された。

  双子の危機で幕を開けた2016年は、世界2位の経済大国の構造改革を進め、国有企業の合理化や高齢化対策に取り組む習主席の能力が試されることになる。南シナ海の領有権争いや主要な原油供給国であるイランとサウジアラビアの対立激化への対応も迫られる。

  北京理工大学の胡星鬥教授(経済学)は「中国の指導者は懸案解決に今年取り組むことになる。共産党は内外の対立の影響で引き裂かれた状態が続くだろう。決定的に重要な年になる可能性がある」と分析した。

Xi's Soft Landing?

Chinese economic growth projections. (

Source: IMF)

  国際通貨基金(IMF)が昨年、特別引き出し権(SDR)基準通貨に人民元を採用することを決め、習主席は訪米や訪英を通じて中国の地位向上を世界中に知らしめたが、国内市場の相場急落への対応や四半世紀ぶりの低成長に落ち込んだ中国景気をめぐる懸念が、市場重視型の改革実行という政府の公約に疑念を生じさせている。

  香港大学で金融の講義を行っているチュン・シア氏は「驚くべき新年の幕開けとなった。昨年の年明けと比べるとずっと悪い。世界中が中国市場に否定的になるような人為的なリスクを負わせたのは中国政府だ。行動を起こす前に十分な調整を行わず、不確実性を高めた」と述べた。

North Korea said it successfully tested its first H-bom

Map of the explosion site, the Punggye-ri test facility in North Korea, and the region

原題:Xi Jinping Kicks Off New Year Struggling to Manage Dual Crises(抜粋)

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