コンテンツにスキップする

「混雑した劇場で火事と叫ぶ」中国の挙動にウォール街は夜も眠れず

  • 「こんなことにつきあうには年を取り過ぎ」とギャムコのウォード氏
  • 中国がサーキットブレーカーを停止したことでS&P500は一時上昇

中国の株式市場が混迷を深めており、米国の投資家らは自分たちがどんなに長い1日を過ごさねばならないのか、仕事を始める前の早朝の段階で状況を悟りつつある。

  ギャムコ・インベスターズで成長株の最高投資責任者(CIO)を務めるハワード・ウォード氏はウォール街で40年働くベテランだが、「今朝4時にベッドの上で市場の動きをチェックし、中国と米先物で何が起きたか分かると『参ったな』と思った。こんなことにおつきあいするにはもう年を取り過ぎた」と語った。

Watching the Chinese Rout at Night in U.S.

  中国株の驚くべき急落で本土株市場が年明け2回にわたり取引を停止し、全世界の金融市場に動揺が走る中で、ウォール街のトレーダーは、事態を解明するためにあらゆる手掛かりを探さざるを得ない状況にある。ニューヨーク証券取引所の取引終了から4時間後に行われる人民元の中心レート公表は、かつてはそれほど注目されていなかったが、今ではトレーダーはどこにいても、これらのイベントを期待と不安が入り交じった目で懸命に注視している。

  中国当局がサーキットブレーカー制度を暫定的に停止したことへの7日の反応を見れば、上海市場に投資家がどれだけ注目しているかが分かる。このニュースが伝わる前に1.8%下げていたS&P500種株価指数は、中国株式市場が再開後に急落し、取引が突然停止される状況を再び見ないで済むと投資家が認識すると、一時上昇した。しかし、その後は市場安定を目指す中国当局の対応が行き当たりばったりとの不安が広がった。

  ウォード氏は「中国のサーキットブレーカーの設計には不備があり、パニックを助長するような仕組みになっていると言ってもよい。それが現状だ。取引が開始されるや否や、それが長く続かないことは分かりきっていた。混雑した劇場で火事だと叫ぶとは、まさにこのことだ」と指摘した。

原題:Wall Street Traders Can’t Afford to Sleep as China Rout Deepens(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE