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【個別銘柄】暖冬不振のFリテイリ安い、ヤクルトも下落、良品は急伸

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8日の日本株市場で、株価変動材料のあった銘柄の終値は次の通り。

  ファーストリテイリング(9983):前日比2.3%安の3万8140円。2015年9-11月期(第1四半期)の連結営業利益は前年同期比17%減の759億円だった、と7日に発表。例年に比べ気温が高く、国内ユニクロ事業で冬物実需商品が苦戦、値引き販売強化で売上総利益率も低下した。海外も世界的暖冬の影響で中国や香港、台湾、韓国、米国の既存店売上高が減少。16年8月期の営業利益計画を2000億円から前期比9.4%増の1800億円に下方修正した。SMBC日興証券では、第1四半期の苦戦はコンセンサスだが、海外ユニクロの減益は想定外と指摘。暖冬だけでなく、気温対応力などマーチャンダイジング要因もあると分析した。

  ヤクルト本社(2267):5%安の5280円。バークレイズ証券は7日、投資判断を「オーバーウエート」から「イコールウエート」、目標株価を7400円から6000円に下げた。中国事業の短中期的成長率に対する不透明感が想定以上に長引くと判断、同証による16年3月期の連結営業利益予想を413億円から406億円(会社計画410億円)、来期を437億円から420億円へ減額した。

  良品計画(7453):7.9%高の2万4590円。15年3-11月期の連結営業利益は前年同期比45%増の259億円だった、と7日に発表。国内事業でフランネルシャツやキャリーバッグ、家具、スキンケア商材などが好調。直営店の出店や改装、ネットストアの増収効果も寄与した。中国、台湾など東アジア地域事業も大幅な増収増益で、16年2月期計画を320億円から前期比38%増の330億円に上方修正した。

  リプロセル(4978):80円(22%)高の448円でストップ高。ゴールドマン・サックス証券は8日、新規に投資判断を「買い」、今後12カ月の目標株価を690円とした。主力事業が研究開発試薬で、再生医療関連銘柄として注目されることが多いが、今後5-10年の成長ドライバーは製薬企業向け創薬支援事業だと分析。今後ヒト細胞を創薬研究開発に活用する動きが本格化するとみられる中、幅広い細胞製品や受託サービスを持つ同社の事業機会は拡大するとみている。

  アドバンテスト(6857):2%高の954円。15年4-12月期の連結営業利益は65億円前後と前年同期比3割減った一方、業績の先行指標となる半導体検査装置の受注高は底入れしたもよう、と8日付の日本経済新聞朝刊が報道。受注は、新興国での携帯基地局に使う半導体需要が下支えしているという。半導体製造装置メーカーの東京エレクトロン(8035)も3.7%高の6990円、SCREENホールディングス(7735)も2.9%高の828円など連れ高。

  ニコン(7731):2.8%高の1639円。JPモルガン証券は8日、投資判断「オーバーウエート」と目標株価2100円を継続した。会社側が6日に発表したプロ向け一眼レフカメラ「D5」とハイエンドAPS機械「D500」について、D5はオリンピック向け需要が見込める上、D500は07年末に発売され、大ヒットした「D300」の後継機種と言え、買い替えサイクルを喚起すると分析。両機の効果とFPD露光装置台数予想の引き上げにより、同証による17年3月期の営業利益予想を520億円から600億円に増額した。会社側の今期計画は340億円。

  横河電機(6841):2.2%高の1365円。製造業向け高度ソリューション事業を強化するため、生産現場のデータを企業間で共有するクラウドサービスを提供する米企業のインダストリアル・エボリューション(IE、アリゾナ州フェニックス)社を買収した、と7日に発表。今後の業容拡大につながるとみられた。

  ハニーズ(2792):7.5%安の1013円。16年5月期の連結売上高計画を615億円から前期比0.1%増の591億円に、純利益を9億円から64%減の7億円に下方修正すると7日に発表。景気減速基調の中国での売り上げが伸びず、特別損失の計上も響く。

  キユーピー(2809):4.7%安の2695円。7日に公表した16年11月期の連結営業利益計画は、前期比5.9%増の280億円と増益率は前期の8.6%から鈍る見通し。SMBC日興証券では、同証予想の295億円を下回り、ややネガティブな印象と指摘。食用油や鶏卵などの調達費が上期中心に原料コスト増の要因になると分析、物流費などの増加もマイナスとの見方を示した。会社側は、上期営業利益を前年同期比13%減益と見込む。

  ダイセキ(9793):2.5%安の1805円。16年2月期の連結純利益計画を43億2000万円から38億5000万円に下方修正する、と7日に発表。鉛の再生事業を手掛けるダイセキMCRの赤字拡大に加え、同社株式の実質価額低下による評価損を特別損失に計上するため。前期比では7%増益が一転、4.6%減益になる。

  大阪有機化学工業(4187):5.9%高の632円。15年11月期の連結営業利益は前の期に比べ16%増の15億7800万円だった、と7日に発表。売上高は0.3%減ったが、主力の化成品事業で原価が低減、電子材料での半導体関連の需要好調も寄与した。16年11月期は前期比14%増の18億円を見込む。

  ネクステージ(3186):13%安の704円で、東証1部の下落率トップ。8日午後に公表した16年11月期の連結純利益計画は前期比2.4%増の8億6200万円、安定的な仕入れ供給の実現のため、買取専門店の出店を強化していく予定とした。新規出店を通じた中古車販売店事業の増収効果で、前の期に比べ2.6倍となった前期から増益率は大きく鈍る。

  東京個別指導学院(4745):3.4%高の699円。15年3-11月期の営業利益は前年同期比33%増の6億8500万円だった、と7日に発表。7教室の新規開校に加え、マーケティング戦略の成功で問い合わせが増加し、入会者数を大きく伸ばした。

  キユーソー流通システム(9369):4.3%高の2823円。15年11月期の連結営業利益は前の期に比べ51%増の40億2600万円だった、と7日に発表。主力の共同物流事業で新規、既存取引が拡大。専用物流事業でもコンビニエンスストアなどの既存取引が増え、採算面で燃料調達価格の下落も寄与した。16年11月期は前期比12%増の45億円を見込む。

  インフォテリア(3853):150円(17%)高の1042円とストップ高。同社とさくらインターネット(3778)、テックビューロ(本社:大阪市)の3社は7日、改ざん不可能なセキュリティ環境などの構築コストを削減するブロックチェーン技術で協業し、金融など幅広い業界での導入を推進するため、実証実験プラットフォームの無償提供を18日から開始すると発表。提供期間は6月30日まで。今後の3社連携の深化が見込まれた。さくらインも300円(26%)高の1460円でストップ高。

  ゼニス羽田ホールディングス(5289):13%高の219円。発行済み株式総数の3.8%に当たる150万株、金額で3億円を上限に自社株買いを行うと8日正午に発表。期間は12日から6月30日まで。当面の需給好転が見込まれた。

  ナノキャリア(4571):3.9%高の1059円。パイプライン製剤の「NC-6004ナノプラチン」について、頭頸部がんを対象とした第1・2相臨床試験に関する治験計画届書を米国食品医薬品局(FDA)に提出した、と8日午前に発表。頭頸部がんは世界で6番目に多いがんで、毎年65万人の新規症例が報告されており、将来的な製品需要が期待された。

  ニューフレアテクノロジー(6256):7.4%高の5920円。モルガン・スタンレーMUFG証券は7日、投資判断を「イコールウエート」から「オーバーウエート」、目標株価を6000円から7200円に引き上げた。

  ジャパンインベストメントアドバイザー(7172):4.5%高の1888円。新規株式公開(IPO)コンサルティング事業を始める、と8日付の日刊工業新聞が報道。金融とITを融合した新たな金融サービスを提供するフィンテック銘柄の企業を対象とし、出資も含め行っていくという。業容拡大と今後の収益貢献が見込まれた。

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