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トップが引退しないウォール街、上級幹部は消えゆくのみか

  • 米銀の管理職は昇進できないことを懸念-CEOが辞めず
  • 「安定は素晴らしいことだが次の世代が行き場をなくす」とカープ氏

大手米銀でトップの座に昇り詰めることはますます難しくなっている。金融危機の後遺症を乗り切った最高経営責任者(CEO)たちは、まだまだ引退しようとはしない。

  その最新の例がモルガン・スタンレーだ。最上級幹部の1人のグレッグ・フレミング氏は6日、退社の計画を明らかにした。ジェームズ・ゴーマンCEO(57)が少なくともあと5年はCEO職にとどまる意向を示すとともに、コルム・ケラハー氏(58)の社長昇格を決めたことを受けた決定だと事情に詳しい関係者が述べた。

  モルガン・スタンレーの状況は、ウォール街の管理職クラスの間に広がっている閉塞感を強めるだろう。昇進できて当然なのに、上が詰まっているため昇進できないと彼らは感じている。しかも、この状況は頂点まで続く。6大米銀のうち5行で、CEOの在任期間は少なくとも6年となり、近く退任するつもりだと公言しているCEOはいない。

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  人材紹介会社オプションズ・グループのマイケル・カープCEOはモルガン・スタンレーの人事が明らかになった後、米銀CEOらについて「コントロールするのが好きな人たちで、できる限り長く働きたいと思っている」と評した。「安定は素晴らしいことだが、次の世代が昇進や経営者となる機会を阻まれることになる」と指摘した。

  モルガン・スタンレーのゴーマンCEOはあと5-7年は続投する意向を示し、これは従来ほのめかしていた期間よりも長いと、関係者は話した。JPモルガン・チェースのジェイミー・ダイモンCEOは、あと5年はCEOをやりたいと繰り返している。「治癒率の極めて高い」リンパ腫の診断を受けたと昨年明らかにしたゴールドマン・サックス・グループのロイド・ブランクファインCEOも退任する気はない。

  欧州では対照的に、ドイツ銀行、クレディ・スイス・グループ、スタンダードチャータード、バークレイズと、異例なほどトップ交代が続いた。これは新天地を模索しようとする米銀幹部には好機かもしれない。バークレイズのCEOとなったジェス・ステーリー氏はJPモルガンに30年以上在勤したベテランで、同行のCEO候補と目されたこともあった。

原題:Wall Street Promotion Logjam Endures With Fleming Latest to Exit(抜粋)

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