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相場急落に惑わされるな-中国人民元は見かけよりかなり安定

  • 対ドルで下落でも通貨バスケットとの比較では昨年10月に近い水準
  • 広範な貿易加重ベースでは「人民元は横ばいだ」-ローチ氏

中国人民元の急落をめぐる混乱にもかかわらず、元相場は見かけより安定している。

  人民元は6日、対ドルで5年ぶりの安値に下落したが、ブルームバーグがまとめたデータによれば、中国の主要貿易相手の通貨から成るバスケットに対して人民元は昨年10月とほぼ同じ水準の価値と見なされている。この貿易加重に基づく価値は、昨年8月に記録した過去最高を約4%下回る水準。中国人民銀行(中央銀行)が運営する中国外国為替取引システム(CFETS)が公表しているやり方に類似した手法を基盤として算出している。

Yuan's Decline Belies Stability

  中国当局は先月、さまざまな通貨から成る指数を公表。人民元の価値を示すものとしては、ドル・元レートよりも幅広い通貨バスケットの方が信頼性の高い指標となると説明した。中国の経常収支は大幅な黒字を続けており、継続的な人民元下落のファンダメンタルズ(経済の基礎的諸条件)面での理由はないと繰り返し当局は主張してる。

  モルガン・スタンレー・アジアの会長を務めたスティーブン・ローチ米エール大学上級研究員はブルームバーグのラジオインタビューで、新興国間の「新たな通貨切り下げ競争を中国が前触れなしに誘発しつつあるとの考えは全くのこじつけだ」と述べた上で、広範な貿易加重ベースでは「人民元は横ばいだ」と指摘した。

原題:Don’t Be Fooled by Yuan Tumble. China’s Currency Is Quite Stable(抜粋)

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