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エチオピアで食料危機-過去50年で最悪の干ばつで農作物被害

  • エチオピアの小麦輸入、食料配給のため過去最大に達する見通し
  • アフリカの多くの地域でエルニーニョ現象による降雨不足が問題に

テクレ・バーハンさんは昨年12月初め、エチオピアにある診療所で栄養不良の幼い息子を抱きかかえ、食料支給と受診を待っていた。この診療所へはここ何カ月もの間に3度やって来た。家族で営む農場からは約1時間かかる。農場には昨年7月以降、雨が降っていない。

  エチオピアは過去50年で最悪の干ばつに見舞われ、全土でトウモロコシやソルガムなどあらゆる農作物の収穫が落ち込み食料が不足している。同国の人口約9700万人のうち30%は1日1.25ドル(約150円)未満で生活している。エチオピア政府と国連などの団体が発表した報告書によると、サハラ以南で最大の小麦消費国である同国は今年、1800万人を超える人々の食料を確保するため11億ドルを必要とする見通しだ。

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  「干ばつで作物が育たないため食料がない」。テクレさん(30)は混雑する診療所でのインタビューでそう語る。1枚のクッキーをかじっている1歳半の息子のそばで、豆類や大麦、小麦を栽培している家族農場には7月にほとんど雨が降らず、例年なら雨が多い8月も乾燥した天候だったと振り返った。

  米農務省によれば、エチオピアの小麦輸入は今シーズンに2倍以上に増加し、過去最大の200万トンに達する見通しだ。

  エチオピアでは過去10年間に干ばつ発生の頻度が増え深刻さも増している。アフリカの多くの地域ではエルニーニョ現象による降雨不足が深刻化しつつある。ジンバブエやザンビア、南アフリカ共和国でもトウモロコシの不作が報告されている。

原題:Food Crisis Looming in Ethiopia After Worst Drought in 50 Years(抜粋)

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