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世界最大であることはもはやベストではない-カタールのLNG戦略

  • カタール、LNG生産コスト最も低く、他国との競争で有利に
  • カタールLNG産業、豪州と米国産増えてもひるまない:ラスガス

世界最大の液化天然ガス(LNG)輸出国のカタールは、LNG供給が過剰となる中で、最大の輸出国の座から滑り落ちることに備えるのではなく、最も効率性の高い生産国になることを目指している。

  サンフォード・C・バーンスティーンによれば、世界のLNG生産は2018年までに約30%増加し、年間約3億3000万トンに達すると予想される。新規供給の大半は米国とオーストラリア産で、新興勢力の台頭でカタールは世界最大の供給国ではなくなる見通しだ。世界最大の原油輸出国であるサウジアラビアとは異なり、カタールは収益を犠牲にしてまで市場シェア確保のために闘う姿勢は示していない。

  カタールのラス・ラファン・リクリファイド・ナチュラル・ガス(ラスガス)のイブラヒム・イブラヒム副会長は、カタールはその代わりLNG業界で最も生産コストが低く、大陸間でLNGを迅速に輸送する供給ルートを制する利点を生かし、最も収益性の高いLNG輸出国として存続すると予想する。

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  イブラヒム氏はドーハでのインタビューで、「多くの国がガスを保有しているが、われわれには総合的なプロジェクトがある。指導的役割を維持しようとはしていない」と語る。

  アラブ湾岸諸国研究所(ワシントン)は昨年11月13日のリポートでカタールについて、競合諸国が市場シェアを奪いLNG価格を押し下げており、原油市場におけるサウジと同様の問題に直面していると指摘。アジア向けLNG価格は14年に付けた過去最高値から60%余り下落している。

原題:Biggest No Longer Means Best in Qatar’s Strategy for LNG Wealth(抜粋)

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