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米シェールオイル企業、ウォール街の出資獲得へ-対OPECで再武装

  • パイオニア、株式発行通じ資金調達へ-シェールオイル企業で今年初
  • 他の主要シェール企業が続けば米原油の減産は小幅にとどまる可能性

米シェール業界は、石油輸出国機構(OPEC)に対抗する再武装の一環としてウォール街から出資を獲得しつつあるが、それは原油価格について弱気姿勢を取るもう一つの理由となりそうだ。

  パイオニア・ナチュラル・リソーシズは5日、依然として収益を上げているテキサス州での増産などに向けて今年投資を増やすため、新株発行を通じて14億ドル(約1700億円)を調達する方針であると発表した。この株式発行は、原油価格が11年ぶりの安値で推移する中、資本市場が依然としてシェール業界に対する出資に前向きであることを示している。

  スイスの石油コンサルタント会社ペトロマトリックスのオリバー・ジェイコブ氏は「米国のシェールオイル生産会社はOPECが予想していたよりも抵抗力があったが、その状況は2016年も続くだろう」と指摘する。

  他の主要シェール企業が後に続けば、この動きは米国の原油生産の減少が現在予想されているよりも小幅にとどまることにつながり、原油価格にさらなる下押し圧力がかかる可能性がある。世界指標である北海ブレント原油価格は5日、04年以来の1バレル=35ドル割れとなった。

US oil production

  米国の原油生産は昨年4月にピークの日量約970万バレルに達した。原油の安値に対応し各社が生産を引き締めたため、それ以降、同930万バレルに減少している。米エネルギー情報局(EIA)は、生産が今年、日量平均880万バレルに落ち込むと予想している。

  投資家がシェール企業を支援する兆しを示す中、パイオニアは株式発行について発表した後、数時間以内に株式発行の規模を1050万株から1200万株に引き上げた。

原題:Shale Producer Gets Wall St. Help in Re-Arming for OPEC War (1)(抜粋)

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