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欧州債:総じて下落、市場混乱も支援にならず-フランスなど債券発行

  • ドイツ10年債は今年初めて値下がり、利回り過去最低更新に警戒感
  • 中国当局のサーキットブレーカー停止で、国債相場は下げ幅拡大

7日の欧州債市場ではユーロ参加国の国債が総じて下落。中国市場の混乱が世界的な株安と通貨安を引き起こしたものの、悪材料に慣れた国債相場には支援材料とならなかった。

  ドイツ10年債は今週初めて値下がり。利回りが過去最低を更新することへの警戒が強いうえ、フランスとアイルランドがこの日、計120億ユーロの債券を発行したことが背景にある。中国当局がサーキットブレーカー制度を一時停止したことを受けて、ユーロ圏の国債は下げ幅を広げた。

  アジアから欧州、米国に至る市場の混乱で国債は値上がりの可能性もあった。だが、欧州では景気とインフレに関する悲観的な見方が既に織り込み済みで債券の上昇余地は限られ、域内国債のパフォーマンスは米国債や英国債を下回った。

  ノルデア銀行のチーフストラテジスト、ヤン・フォンゲリッヒ氏(ヘルシンキ在勤)は「午前は中国株式市場が欧州市場を揺さぶった」と述べた上で、「欧州株式市場は(引けにかけて)かなり落ち着いたが、利回りが既に極めて低い国債相場の上昇につながらなかった。恐らく利益確定には十分だった」と語った。

  ロンドン時間午後5時58分現在、欧州債の指標とされるドイツ10年債利回りは前日比4ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の0.54%。一時は0.48%まで下げ、先月3日以来の低水準を付けた。同国債(表面利率1%、2025年8月償還)価格は0.35下げ104.30。

  イタリア国債も今年初めての値下がりで、利回りは7bp上昇し1.55%となった。

  フランスはこの日、90億ユーロ相当の国債を起債。アイルランドは銀行団を通じて30億ユーロ相当の2026年償還債を発行した。

German Yields Hold at One-Month Low

原題:Europe’s Already Bleak Outlook Shields Bonds From Market Turmoil(抜粋)

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