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円上昇、中国元安誘導観測でリスク回避-対ドル4カ月ぶり117円台

更新日時
  • ドル・円が一時117円67銭、昨年8月以来のドル安・円高水準
  • 中国当局から元安けん制ない限り円買い圧力続く可能性-みずほ証

東京外国為替市場では円が上昇。中国当局が人民元の対ドル中心レートを連日引き下げたことを受けて、同国経済への先行き懸念が強まり、リスク回避の円買いが優勢となった。

  7日午後3時34分現在のドル・円相場は117円88銭前後。円は118円76銭を下値に一時117円67銭と、昨年8月24日以来の高値を付けた。オフショア人民元は対ドルで1ドル=6.7618元と、2010年9月10日以来の安値を付けた後、6.69元台前半で推移している。

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  みずほ証券金融市場調査部の山本雅文チーフ為替ストラテジストは、「市場の焦点は中国株よりも、人民元の不確実性そのものに移っている」と指摘。「中国当局から一方向の人民元安に対してけん制など何らかのコメントが示されない限り、円買い圧力は続くだろう」と言う。

  中国人民銀行(中央銀行)は7日の元の対ドル中心レートを0.5%引き下げた。昨年8月13日以来の大きさで、8営業日連続の引き下げとなる。プライマリーディーラーに指定された金融機関のトレーダーによると、同中銀はまた、700億元の7日物リバースレポを利回り2.25%で実施した。

  IG証券の石川順一マーケットアナリストは、「年初から中国経済に対する懸念が高まっており、リスクオンに回帰するといったムードではない」と指摘。中国当局が金融措置を取らなくてはいけないほどのリスクがあるとの見方が生じやすいとした上で、「元安誘導は人民元改革の遅れであり、資本流出懸念になり、株式市場にとってはネガティブ要因になる」と説明した。

  中国株式相場は大幅安となり、CSI300指数が前日比7.2%安となった時点で、この日2回目のサーキットブレーカーが発動され、売買が停止された。日本株も下落幅を拡大する展開となり、日経平均株価は3カ月ぶりに1万8000円を割り込んだ。

  中国人民銀は人民元相場が場が短期間に大きく変動するのを防ぐ新たな措置を検討しているほか、中国証券監督管理委員会(証監会)はサーキットブレーカーと市場環境について協議するため緊急会議を7日に招集するという。それぞれの事情に詳しい関係者が明らかにした。

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