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米国債:5日続伸、年初から快調-インフレと成長の先行きが曇る

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6日の米国債は5日続伸。株価や石油の下落を背景に投資家はインフレや世界経済の成長見通しに対して弱気な見方を強めた。

  10年債利回りは約1カ月ぶり低水準。北朝鮮が初めて「水素爆弾実験」を成功させたと主張しているほか、中国人民銀行(中央銀行)が元の中心レートを引き下げたことも債券需要を高めた。米連邦準備制度理事会(FRB)がこの日公表した連邦公開市場委員会(FOMC、12月15-16日開催)議事録によると、12月会合での利上げ決定は一部の政策当局者にとって「ぎりぎり」の判断だった。

  SEIインベストメンツ(ペンシルベニア州オークス)で80億ドル相当の資産運用に携わるショーン・シムコ氏は「景気動向に対する懸念は投資家が考えているよりも若干強かった」と述べ、「インフレ目標を達成しそうにないのであれば、国債には上昇の理由となる」と続けた。

  FOMCが約10年ぶりに利上げを決定した12月16日以降、米国債のリターンはプラスとなっている。この先の利上げペースが金融政策当局者の予想よりも緩やかになるとの見方が背景にある。

  ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間午後5時現在、10年債利回りは前日比7ベーシスポイント(bp、 1bp=0.01%)低下の2.17%。終値ベースで12月11日以来の低水準。同年債(表面利率2.25%、2025年11月償還)価格は18/32上げて100 22/32。

  米供給管理協会(ISM)が6日発表した昨年12月の非製造業の統計では、受注や雇用が上向いたものの非製造業総合景況指数はエコノミスト予想を下回った。

  FOMC議事録によると、「幾人かのメンバーは、インフレの予想通りの上 昇とFOMCの物価目標に対する信頼性維持を確認することの重要性を 強調した」と記された。

  デリバティブ市場では今年の米利上げ回数は2回程度として織り込まれている。FOMCが発表した四半期予測では4度が見込まれている。金利デリバティブのトレーダーは2016年末のフェデラルファンド(FF)金利は約0.9%とみている。FOMCが示した同FF金利予測値は1.375%となっている。

原題:Treasuries Extend 2016 Winning Start With Growth Outlook Clouded(抜粋)

(コメントを差し替え、第4段落を追加し、相場を更新して第5段落以降を追加します.)
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