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国連安保理:新たな措置を講じる決意、北朝鮮は明確な決議違反

更新日時
  • ニューヨークでの緊急会合後に声明発表、核実験を非難
  • 水爆実験成功との北朝鮮の主張には核兵器の専門家らから疑問の声

北朝鮮が6日、4回目の核実験を行ったことを受け、国連の安全保障理事会は新たな措置を講じる決意を示した。ただ、水爆実験を成功させたとする北朝鮮の発表については、核兵器の専門家やホワイトハウスから疑問の声が上がっている。

  安保理は同日、ニューヨークで緊急会合を開催。会合後に北朝鮮の核実験は「安保理決議の明確な違反」だとする声明を発表した。会合に出席した外交官は、検討されている措置の具体的内容を明らかにしなかったが、より厳しい追加の制裁が一つの選択肢だと述べた。

  アナリストらは核威力と地震波が同国の過去の核実験と類似していたことを根拠に、今回が水爆実験だった可能性は低いと指摘している。

  ホワイトハウスのアーネスト大統領報道官はワシントンで記者団に対し、「初期分析を終えた段階で、水爆実験を成功させたとする北朝鮮の主張と矛盾する分析結果が出ている」と発言。アジア時間7日午前にオバマ大統領は日韓首脳と電話会談を行う予定だと付け加えた。

  国連の包括的核実験禁止条約機関(CTBTO)準備委員会のゼルボ事務局長はウィーンで、国連の専門家らが「数日内」に北朝鮮の核実験が水爆だったかどうかについて確認できるだろうと述べた。

中国

  金正恩体制で2回目となる今回の核実験に中国は困惑を隠せないでいる。中国はこのところ、北朝鮮を外交的孤立から脱却させようと先頭に立って取り組んできた。また北朝鮮との関係正常化を意図した制裁に効果が期待できるかどうかの議論も再燃しそうだ。

  国連の潘基文事務総長は6日にニューヨークで記者団に、「この行為は地域の安全保障を根底から揺るがし、国際的な核不拡散の努力を台無しにするものだ。私はこれを全面的に非難する」と語った。

  元米国務次官補(核不拡散担当)のジョセフ・デトーマス氏は国連では今後、中国が北朝鮮へのスタンスを硬化させるかどうかが議論されると指摘。「これまで中国は不快感を表明したり、北朝鮮の核プログラムが海外から支援を受けるのを制限するために制裁を用いたりすることには積極的だった。その一方で、北朝鮮の体制そのものの安定性を脅かすことには消極的な姿勢を示してきた」とし、「こうした方針では北朝鮮に影響を与えることはできないし、制裁を回避するために北朝鮮の行動が変化することもない」と説明した。

原題:UN Security Council Vows Action Against N. Korea for Arms Test(抜粋)

(中国の対応とその分析などを追加して更新します.)
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