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北朝鮮の核実験、市場への影響は一時的な公算-焦って売るのは禁物

  • 過去の例では株、ハイイールド債、為替とも3カ月後には回復
  • 投資家が最も恐れるのは中国株式相場の急落

北朝鮮がほぼ3年ぶりに強行した核実験は市場にどれだけの影響を及ぼすだろうか。過去の例を振り返ってみると、焦って売る理由はないことが示唆される。

  北朝鮮は2006年、09年、13年にそれぞれ核実験を実施した。このとき韓国や世界各地の金融市場で相場は下げたとしても短期的で、値下がりが全くない場合もあった。世界の株式とハイイールド債の実験実施後3カ月の平均リターンは実際、6%を超えた。北朝鮮が水爆実験に成功したと発表した6日、アジア株と韓国ウォンは下落したが、その下げの大半は発表前のものだった。

North Korea's Bomb Tests Don't Scare Global Markets

  この日を前に世界の金融市場では既に懸念材料が山積し、運用担当者を悩ませていた。年明け早々の4日は中国株が急落し、株式相場や高金利通貨の乱高下が悪化。人民元が5年ぶりの安値に沈んだことも投資家心理を圧迫したほか、サウジアラビアとイランの緊張激化で中東の地政学リスクも高まった。

  約71億ドル(約8420億円)の運用資産を持つベアリング・アセット・マネジメント・コリアのチェ・ヒュン氏は北朝鮮の核実験について「長期的な影響はない」と指摘。「北朝鮮の状況は南北朝鮮が敵対した1990年代とは大きく異なる」との見方を示した。

  韓国株式市場の代表的な指数である総合株価指数は過去3回の核実験で直後の1週間に平均0.4%下落したが、3カ月後にはいずれも回復し、平均で5.2%上昇している。MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(ACWI)は3カ月後に平均8%高、ウォンは0.4%前後の上昇、バンク・オブ・アメリカ・メリルリンチのハイイールド債指数は6.9%高だった。

  

原題:North Korean Bomb Is a Blip for Markets Focused on China Turmoil(抜粋)

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