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世銀:16年世界成長見通しを下方修正-中国減速で商品相場安が長期化

  • 今年の世界成長率を2.9%と予測、6月時点の予想3.3%から引き下げ
  • 世界経済は新興市場の一段と緩やかな成長に適応する必要がある

世界銀行は2016年に世界経済が停滞するとの見通しを示した。中国の景気減速が商品相場安を長期化させるほか、ブラジルとロシアでマイナス成長が続くと予想した。

  世銀は6日発表した報告書で、今年の世界成長率を2.9%と予測。昨年6月時点の予想の3.3%から引き下げた。昨年の世界成長率は2.4%と、昨年6月時点の予想(2.8%)および14年実績(2.6%)を下回った。

  これが現実となれば5年連続して世界成長率は3%割れとなるが、その大きな要因は新興市場の状況悪化だ。世銀は16年の中国成長見通しを6.7%とし、昨年6月時点の予想の7%から引き下げたほか、来年については6.5%と予測した。ブラジルの今年の成長見通しはマイナス2.5%、ロシアはマイナス0.7%。

  世銀のチーフエコノミスト、カウシク・バス氏は「世界経済は、商品相場下落や貿易と資本の流れの減少を特徴とした主要新興市場の一段と緩やかな成長という新たな局面に適応する必要がある」と指摘した。

  中国の高水準の債務は同国の主要な短期的リスクであり、同国の債務の対国内総生産(GDP)比率は大半の途上国を上回ると世銀は指摘。ただ、予想より減速が急速に進むという「可能性の低いシナリオ」の下では、政府は公共支出を使って成長を刺激する余地が多くあるとの見方を示した。

  世銀は米国の成長見通しを2.7%と、昨年6月時点の予想の2.8%から下方修正。ドル高が輸出に打撃を与えることを理由に挙げた。

  日本やユーロ圏では、金融緩和により「脆弱(ぜいじゃく)」な回復が維持されるとの見通しを示した。

  世銀の基本シナリオでは、中国が消費・サービス主導の経済モデルに移行し、米金融当局が「過度の動揺」を招くことなく利上げを実施する中で、世界の成長は「緩やかに持ち直す」と見込まれている。世銀は来年の世界成長率が3.1%に加速すると予想している。

原題:World Bank Sees Global Growth Sputtering Along Amid China Slump(抜粋)

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