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米SF連銀総裁:資産バブル生成予防は「もぐらたたき」のごとし

  • ある領域でバブルの芽を摘んでもすぐ別の領域で姿を現す
  • バブルにつながりかねない投機は規制監督が緩いセクターに転移

サンフランシスコ連銀のウィリアムズ総裁は4日、金融バブルの生成を予防しようとする米金融当局の取り組みを、「もぐらたたき」のゲームに例えた。一つの領域でバブルの芽を摘んでも、すぐに別の領域で姿を現すというわけだ。

  米経済学会(AEA)年次総会で講演した同総裁はさらに、資産バブルにつながりかねない投機的な活動は、規制監督下にある銀行業界から、当局の監視や管理が及びにくいシャドーバンキング(影の銀行)などのセクターに転移する傾向があると指摘した。

  ウィリアムズ総裁のユニークな比喩は、同総会で主要テーマの一つに浮上した問題を浮かび上がらせるものだ。将来的に金融システムの健全性をおびやかしかねない投機的な行き過ぎを、米金融当局が抑制しようとする上で、その作業が容易なものではないことを示す。

  連邦準備制度理事会(FRB)のフィッシャー副議長は3日の同総会で、新たな金融危機を防いだり、危機発生時にその影響を封じ込めたりする幾つかの主要な手段を米金融当局が持ち合わせていない恐れがあると懸念を表明した。

  その翌日に講演したウィリアムズ総裁も「米国でマクロプルデンシャル手段ないし措置を見いだすのは難しい」と述べ、フィッシャー副議長の憂慮に同調してみせた。こうした措置には借り入れを抑えるための税制改革や信用供与への制限が含まれる。

  ウィリアムズ総裁は、米国内の信用供与の極めて多くが短期金融市場やヘッジファンド、保険会社など、規制監督が緩めのシャドーバンキング部門を舞台としていることが、米金融当局にとって非常に困難な点だと語った。

  2010年に成立した米金融規制改革法(ドッド・フランク法)の規定により、金融システム上重要と認定すれば、保険会社などの金融機関も規制監督できるよう米金融当局の権限が強化されたが、ウィリアムズ総裁はこれについて「正しい方向への小さな一歩」とコメントした。

原題:Fed Playing Whac-A-Mole Faces Limits in Hammering Asset Bubbles(抜粋)

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