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債券は苦しい展開続くとブラックロック-米当局は株安懸念を打ち消し

  • 0.25ポイントの利上げが2回程度実施される見通しを金利先物は示唆
  • ケステリッヒ氏は米国債利回りが今年2.75%前後に上昇すると予想

世界最大の資産運用会社である米ブラックロックは、米連邦準備制度が利上げを進める過程で、2016年の債券相場は苦しい展開になるとの見解を示した。

  メスター・クリーブランド連銀総裁とウィリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁は、年明け初日の株式相場がスタートからつまずいたことについて懸念を打ち消し、景気の足元はしっかりしていると語った。フェデラルファンド(FF)金利誘導目標が年内に0.9%前後に達するとの見通しが金利先物取引に反映されており、最近の中国の動揺にもかかわらず0.25ポイントの利上げが今年2回程度実施される可能性が示されている。

  ブラックロック(運用資産額4兆5000億ドル=約536兆円)のグローバル・チーフ投資ストラテジスト、ラス・ケステリッヒ氏は4日のリポートで、「米連邦準備制度の金融引き締めとインフレ期待の若干の安定を背景に金利がゆっくりと上昇する中で、債券は苦しい展開が続く」と分析。米国の10年国債利回りが年内に2.75%前後まで上昇すると予想した。

  ブルームバーグ世界債券指数によれば、米国債の15年のリターンがプラス0.9%だったのに対し、先進国のソブリン債の指標のパフォーマンスはマイナス 2.5%と低迷した。

  一方、米国の10年国債利回りが今年2.55%まで上昇すると予測するラボバンク・インターナショナルのシニア市場エコノミスト、フィリップ・マレー氏は、米連邦準備制度の当局者は投資家ほど中国と新興市場国について心配しておらず、楽観的過ぎる可能性があると指摘。「われわれは米国債利回りが上向くと予想しているが、非常に大幅な上昇とはならない。引き締めサイクルについて人々が考えるような状況にはならないだろう」と述べた。

原題:BlackRock Warns on Bonds as Fed Officials Say Economy Is Sound(抜粋)

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