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債券上昇、先物は連日高値更新-30年入札結果や円高・株安で買い優勢

更新日時
  • 先物は前日比6銭高の149円23銭で取引終了、一時149円28銭まで上昇
  • 30年入札結果:最低落札価格103円80銭と予想比10銭高、テール縮小

債券相場は上昇。先物は連日で過去最高値を更新した。米国債相場の上昇や円高・株安に加えて、今日実施の30年債入札結果が市場予想を上回ったことを受けて、買い優勢となった。

  7日の長期国債先物市場で中心限月3月物は、前日比5銭高の149円22銭で開始。徐々に水準を切り上げ、午後に入ると一時149円28銭まで上昇し、前日の夜間取引で記録した最高値149円24銭を上回った。結局は6銭高の149円23銭で引けた。

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  岡三証券の鈴木誠債券シニアストラテジストは、「年明けから波乱要因が続く中、世界銀行も成長率見通しを引き下げた。世界経済の減速という大前提が主要国の債券相場を支えており、金利が上がる状況にはない」と説明。「円高・株安が進めば追加緩和期待も強まりやすい。消費増税を控えて来年も今の金融政策が続くのなら、国債の需給は締まっていく。金利が上がらない状況を前提に投資していくしかない」と語った。

  現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の341回債利回りは、日本相互証券が公表した前日午後3時時点の参照値を0.5ベーシスポイント(bp)下回る0.245%で開始。午後に入ると0.24%と2015年1月27日以来の水準まで下げた。新発5年物126回債利回りは0.015%と昨年1月26日以来の水準まで低下した。

  新発20年物の155回債利回りは0.5bp低い0.955%で始まった後、0.945%と昨年1月22日以来の低水準を付けた。新発30年物の49回債利回りは入札後に2bp低い1.22%と、昨年1月22日以来の水準まで下げた。

  マスミューチュアル生命保険運用戦略部の嶋村哲金利統括グループ長は、「長い年限に関しては、日銀が12月に発表した補完措置で超長期債の買い入れが増額されたことが、利回り曲線の平たん化圧力になっている。日銀による国債買い入れ年限長期化と1月から買い入れオペ増額が始まり、平たん化圧力がかかり続けるだろう。日銀は今後も、買い入れをいずれ増やさなければいけなくなるとの見方が強い」と話した。

30年債入札

  財務省が午後発表した表面利率1.4%の30年利付国債(49回債)の入札結果によると、最低落札価格は103円80銭と、市場予想の103円70銭を上回った。小さければ好調なテール(落札価格の最低と平均の差)は4銭と、2014年5月以来の小ささ。投資家需要の強弱を反映する応札倍率は3.73倍と前回の3.93倍からやや低下した。

  マスミューチュアル生命の嶋村氏は、順調となった30年債入札について、「地方銀行や大手銀行などが4月からの20年債減額を見据えて、30年債入札に向かったのではないか。発行額が減る前に、3月までに買う分を早めに手当する動きがあると思う」と分析した。

  6日の米国債相場は続伸。米10年債利回りは前日比7bp低下の2.17%程度で引けた。中国の景気指標の悪化や原油相場の下落、北朝鮮の核実験問題などを背景に米株価が下落したことが買い材料となった。この日の東京株式相場は大幅下落。外為市場で円は昨年8月以来の1ドル=118円割れまで円高・ドル安が進んだ。

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