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1月6日の海外株式・債券・為替・商品市場

更新日時

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次 の通り。

◎NY外為:ドル下落、物価目標達成でドル高はリスクとFOMC

6日のニューヨーク外国為替市場では、ドルが下落。米連邦準備制 度理事会(FRB)がこの日公表した連邦公開市場委員会 (FOMC、12月15-16日開催)議事録では、政策当局がインフレ率を 2%の目標に向けて上昇させる上でのリスクとして、ドル高を挙げたこ とが示された。

ドルはユーロと円に対して値下がり。議事録ではまた、12月会合で の利上げ決定は一部の政策当局者にとって「ぎりぎり」 の判断だった ことが明らかになった。円は対ドルで4カ月ぶり高値。中国人民元の下 落は経済減速を反映しているとの懸念や、北朝鮮が初めて「水素爆弾」 の実験に成功したと発表したことを受け、安全資産としての円の需要が 高まった。

トロント・ドミニオン銀行のシニア為替ストラテジスト、メイゼ ン・アイサ氏(ニューヨーク在勤)は「金融政策当局者の間でドル高を めぐり、一定の不快感が見られるようになった」と指摘した。

ニューヨーク時間午後5時現在、ドルは対ユーロでは0.3%安の1 ユーロ=1.0781ドル。対円では0.5%下げて1ドル=118円47銭。円は対 ドルで終値ベースで8月24日以来の高値に達した。

12月のFOMC会合では投票権を持つ10人のメンバーが、フェデラ ルファンド金利(FF)誘導目標を0.25ポイント引き上げ0.25-0.5% のレンジとすることを全会一致で決定した。

プルデンシャル・ファイナンシャルのチーフ投資ストラテジスト、 ロバート・ティップ氏は「金融政策当局者らは、自信を持ちながらも慎 重なアプローチであることを示そうと懸命に努めた」と分析。ドルには 今週、雇用関連データの改善や安全資産への需要からもっと買いが入る と同氏は予想した。

FOMC議事録の発表前にはFRBのフィッシャー副議長が、今年 の利上げが4回になるとしたFOMCメンバーの予測中央値は「だいた い妥当な線」だと発言。ただ、中国経済の成長減速といった不透明要因 があるため、今の時点で正確な回数を予測するのは不可能だと述べた。

この日はドル指数が一時、データのある過去11年間で最も高い水準 を付ける場面があった。朝方発表された民間の雇用統計で、12月の雇用 者数の伸びが市場予想を上回ったことに反応した。給与明細書作成代行 会社のADPリサーチ・インスティテュートが発表した給与名簿に基づ く集計調査によると、12月の米民間部門の雇用者数は前月比で25万7000 人増加した。

ブルームバーグの調査によれば、労働省が8日発表する12月の雇用 統計では非農業部門雇用者数は20万人増と見込まれている。11月は21 万1000人増だった。

原題:Dollar Drops as Fed Cites Currency as Risk to Its Inflation Goal(抜粋)

◎米国株:3カ月ぶり安値、中国の元下落容認で景気減速懸念が再燃

6日の米株式相場は下落。3カ月ぶり安値に沈んだ。中国が人民元 の中心レートを引き下げたため、同国経済が世界経済の足かせになると の懸念が強まり、世界的に株安が進んだ。

中国の行動を受け、昨夏に金融市場を混乱させた不安が再燃し、 S&P500種株価指数のセクター別ではエネルギーや素材株の下げが目 立った。シェブロンは3.9%下落、フリーポ ート・マクモランは8%下 げた。10セクターのうち6セクターで下落率は1%以上となった。

S&P500種株価指数は前日比1.3%安い1990.26で終了。昨年10月 6日以来の安値となった。一時は1.9%下げる場面もあった。ダウ工業 株30種平均は252.15ドル(1.5%)安の16906.51ドルで終えた。ナスダ ック総合指数は1.1%下落。

アルファ・セオリー・アドバイザーズのベンジャミン・ダン社長は 「現在、リスク回避の動きになっている。横ばいから下落の色合いが濃 かった年を終え、確信を持って新年に臨んだ参加者は多くなかった。そ して今、中国の悪化懸念が現実的に裏付けられつつあるようだ。米金融 当局と投資家の熱狂という追い風はなくなり、これが現在のさまざまな 懸念材料に加わっている」と語った。

中国人民銀行(中央銀行)が元の中心レートを予想に反して引き下 げ、今週の市場を席巻している景気減速懸念が強まった。S&P500種 は4日、年明け初日としては15年ぶりの大幅安となった。サウジアラビ アとイランの対立先鋭化に続き、北朝鮮が初めて水素爆弾実験を成功さ せたと宣言し、新たな地政学問題が発生した。

中国の景気が減速すれば原材料需要を弱めるとの懸念から商品関連 銘柄が下げた。北海ブレント原油は1バレル=35ドルを下回り、2004年 以来の安値を付けた。ニューヨーク原油先物は5%余り下げた。アパッ チとマーフィー・オイルはともに11%下落し、7年ぶりのきつい下げ。

中国が昨年8月に人民元を切り下げたことをきっかけに世界的な混 乱となり、5月に最高値を更新していたS&P500種は4年ぶりに調整 局面入りした。現在、UBSグループのテクニカルストラテジストは早 ければ今年中にも弱気相場入りすると予想している。

S&P500種は年明け最初の3日間で2.6%下落。2008年以降で最悪 な滑り出しとなった2015年の2.7%安よりもわずかに良かった。昨年1 月は大きく動いた後、3.1%安で終了していた。現在は昨年5月に付け た最高値を6.6%下回る水準にある。

2006年以降で初めての米国の利上げに加え、春季まで企業業績がほ とんど伸びないと予想されていることから、株式に対して慎重なセンチ メントが広がっている。

給与明細書作成代行会社のADPリサーチ・インスティテュートが 発表した給与名簿に基づく集計調査によると、12月の米民間部門の雇用 者数は月間の伸びとしては2015年で最大となった。米供給管理協会 (ISM)が6日発表した昨年12月の非製造業総合景況指数では、非製 造業の活動状況が製造業を引き続き上回ったことが示された。11月の米 製造業受注は前月比0.2%減少し、市場予想と一致した。

午後に公表された連邦公開市場委員会(FOMC、12月15-16日開 催)議事録はほとんど材料視されなかった。議事録では12月会合での利 上げ決定は一部の政策当局者にとって「ぎりぎり」の判断だったことが 明らかになった。また、「政策の正常化プロセスを開始するための FOMCの基準」が満たされているとの確信を「ほぼ全て」の参加者が 得ていたこ とが示された。

ガイドストーン・キャピタル・マネジメントのグローバル投資スト ラテジスト、デービッド・スピカ氏は「あと数日、下げが続かない限 り、パニックに陥るとは思わない。確信が低い中で新年を迎えた。当社 は顧客に値動きが格段に荒くなると言及し、相場が一本調子で上昇する と考えるのはあまり賢明でないことを伝えている」と述べた。

2015年第4四半期の決算発表が近く始まる。アルコアは11日に発 表。JPモルガン・チェースやインテルも翌週に決算を発表する。S& P500種採用銘柄の利益予想は6.1%減となっている。

前日に自動車販売台数が失望を誘ったフォード・モーターとゼネラ ル・モーターズ(GM)は共に続落。GMは8日連続安と、5カ月ぶり の長期的な下落局面にある。

一方、ネットフリックスは9.3%上昇し、昨年7月以来の大幅高。 同社はインドなど100カ国以上でストリーミングサービスを開始した。

原題:U.S. Stocks Tumble to Three-Month Lows After China Weakens Yuan(抜粋)

◎米国債:5日続伸、年初から快調-インフレと成長の先行きが曇る

6日の米国債は5日続伸。株価や石油の下落を背景に投資家はイン フレや世界経済の成長見通しに対して弱気な見方を強めた。

10年債利回りは約1カ月ぶり低水準。北朝鮮が初めて「水素爆弾実 験」を成功させたと主張しているほか、中国人民銀行(中央銀行)が元 の中心レートを引き下げたことも債券需要を高めた。米連邦準備制度理 事会(FRB)がこの日公表した連邦公開市場委員会(FOMC、12 月15-16日開催)議事録によると、12月会合での利上げ決定は一部の政 策当局者にとって「ぎりぎり」の判断だった。

SEIインベストメンツ(ペンシルベニア州オークス)で80億ドル 相当の資産運用に携わるショーン・シムコ氏は「景気動向に対する懸念 は投資家が考えているよりも若干強かった」と述べ、「インフレ目標を 達成しそうにないのであれば、国債には上昇の理由となる」と続けた。

FOMCが約10年ぶりに利上げを決定した12月16日以降、米国債の リターンはプラスとなっている。この先の利上げペースが金融政策当局 者の予想よりも緩やかになるとの見方が背景にある。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後5時現在、10年債利回りは前日比7ベーシスポイント(bp、 1 bp=0.01%)低下の2.17%。終値ベースで12月11日以来の低水準。同 年債(表面利率2.25%、2025年11月償還)価格は18/32上げて100 22/32。

米供給管理協会(ISM)が6日発表した昨年12月の非製造業の統 計では、受注や雇用が上向いたものの非製造業総合景況指数はエコノミ スト予想を下回った。

FOMC議事録によると、「幾人かのメンバーは、インフレの予想 通りの上 昇とFOMCの物価目標に対する信頼性維持を確認すること の重要性を 強調した」と記された。

デリバティブ市場では今年の米利上げ回数は2回程度として織り込 まれている。FOMCが発表した四半期予測では4度が見込まれてい る。金利デリバティブのトレーダーは2016年末のフェデラルファンド (FF)金利は約0.9%とみている。FOMCが示した同FF金利予測 値は1.375%となっている。

原題:Treasuries Extend 2016 Winning Start With Growth Outlook Clouded(抜粋)

◎NY金:4日続伸、10月以来の最長-株安や北朝鮮「水爆」実験で逃避

6日のニューヨーク金先物相場は4営業日続伸。ここ3カ月弱で最 長の連続上昇となった。株式相場の下落や北朝鮮が「水素爆弾」の実験 に成功したと発表したことを受け、安全逃避資産の金買いが強まった。

T&Kフューチャーズ・アンド・オプションズ(フロリダ州ポート セントルーシー)のマイケル・スミス社長は電話インタビューで、「こ れは不安に基づく取引だ」と指摘した。

ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物2月限は前日 比1.3%高の1オンス=1091.90ドルで終了。昨年10月15日以降で最長の 連続上昇。

銀先物はほぼ変わらず。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の プラチナは下落した。

原題:Gold Climbs in Longest Run Since October as Investors Seek Haven(抜粋)

◎NY原油:大幅続落、34ドル割れ-ブレントは11年ぶり安値

6日のニューヨーク原油市場でウェスト・テキサス・インターミデ ィエート(WTI)先物は大幅続落し、バレル当たり34ドルを割り込ん で引けた。ガソリンの米在庫が22年ぶりの大幅増加となったほか、米石 油受け渡し拠点であるオクラホマ州クッシングの原油在庫が過去最高を 更新したことを嫌気した。ロンドンの北海ブレント原油は11年ぶり安 値。

エネルギー関連の商品に重点を置くヘッジファンド、アゲイン・キ ャピタル(ニューヨーク)のパートナー、ジョン・キルダフ氏は電話取 材に対し、「ガソリン在庫が目を見張るような積み上がりとなってお り、市場を急落させるだろう」と話す。「すべてはガソリン在庫一色 だ。原油在庫は減少したものの、溢れんばかりの過剰な水準だ」と述べ た。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物2月限は2ド ル(5.56%)安い1バレル=33.97ドルで終了。終値としては2008年12 月以来の安値。ロンドンICEのブレント2月限は2.19ドル(6%)下 げて1バレル=34.23ドル。2004年6月以来の安値で引けた。

原題:Crude Oil Tumbles Below $34 a Barrel as U.S. Supply Glut Expands(抜粋)

◎欧州株:ストックス600、下落-中国の元安容認で景気懸念が再燃

6日の欧州株式相場は下落。中国当局が人民元安を容認したこと で、世界全体の景気に対する懸念が再び強まった。

指標のストックス欧州600指数は前日比1.3%安の354.35と、先月14 日以来の安値で終了した。業種別では中国からの売り上げが大きい資源 や自動車などの下げが目立った。前日は過去最悪となった年明けの下げ から反発したものの、長続きしなかった。中国景気減速が想像以上に悪 いとの兆候が増す中、ストックス600指数は週初から3.1%下げている。

中国人民銀行(中央銀行)が元の中心レートを予想に反して引き下 げたことを背景に、元は少なくとも2011年以来の安値まで下げた。こう した動きは昨年8月の元切り下げを連想させる。この際には世界全体の 金融市場に衝撃が走り、ストックス600指数は過去最高値から18%下げ た。初の水爆実験を成功させたとの北朝鮮側の発表で、地政学的な情勢 も注目された。

ABNアムロのウエルスマネジメント部門で最高投資責任者 (CIO)を務めるディディエ・デュレ氏は「中国が再び注目されてい るのは明らかだ」とし、「8月に起きたことの繰り返しだと言える。中 国の経済活動の鈍化が全世界の他国にどれだけの意味を持つのか、これ が不安を引き起こしている。昨年の材料全てが持ち越されたようだ。当 局者が今回のボラティリティをどのように抑えるかを注目する必要があ る」と語った。

ユーロ・ストックス50指数の急落に備えた保険の役割をするオプシ ョンの指標、Vstoxx指数は一時7.5%上昇した。

個別銘柄では、ロイヤル・ダッチ・シェルとBGグループがそれぞ れ2%強下げ、エネルギー関連の業種別指数は5営業日続落。北海ブレ ント原油がバレル当たり35ドルを割り込み、11年ぶり安値を付けたこと が売り材料となった。

原題:Europe Stocks’ Bad Start to ’16 Worsens With China Back in Focus(抜粋)

◎欧州債:上昇、独10年債利回り1カ月ぶり低水準-景気懸念と原油安

6日の欧州債市場ではユーロ参加国の国債が総じて上昇し、ドイ ツ10年債利回りは約1カ月ぶりの低水準となった。世界景気の減速兆候 が強まる中で原油が一段と値下がりし、安全資産を求める動きが強まっ た。

イタリア国債は4営業日続伸。前日は昨年12月のユーロ圏インフレ 率が予想に反してゼロ付近にとどまり、これが同国債を押し上げた。こ の日発表の域内製造業とサービス業の生産活動を示す指数は先の見積も りから上方修正されたが、相場の押し下げ要因にはならなかった。欧州 中央銀行(ECB)のプラート理事は、インフレ率を物価安定の目安と する2%弱の水準に回復させるため必要な措置は全て講じる用意がある と語った。北海ブレント原油はこの日、11年ぶり安値をつけてバレル当 たり35ドル前後となった。

トロント・ドミニオン銀行のグローバル戦略責任者、リチャード・ ケリー氏(ロンドン在勤)は「おじけづくような年明けとなっていた」 とし、「まず年初の取引で中国懸念から大規模な流動性ショックがあっ た。この観点からすれば、債券はまだ上昇する傾向にある」と語った。

ロンドン時間午後4時31分現在、欧州債の指標とされるドイツ10年 債利回りは前日比3ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下 の0.51%。一時は先月3日以来の低水準となる0.49%に達した。同国債 (表面利率1%、2025年8月償還)価格は0.265上げ104.56。

英マークイット・エコノミクスの6日発表によると、製造業とサー ビス業を合わせた12月のユーロ圏総合購買担当者指数(PMI)改定値 は54.3と、11月の54.2を上回った。速報値は54だった。同指数は50が活 動拡大・縮小の分かれ目。

原題:Europe’s Bonds Extend Advance on Global Growth-Slowdown Concerns(抜粋)

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