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円全面高、人民元安や北朝鮮の水爆実験でリスク回避の動き

更新日時
  • 「安心の円買い。パブロフの犬状態」-しんきんAM
  • ドル・円やクロス円はチャート的に売られやすい局面

6日の東京外国為替市場では円が全面高。中国の人民元中心レートの引き下げや北朝鮮による水爆実験実施を受けて、リスク回避の動きが強まった。

  ブルームバーグ・データによると、円は31通貨すべてに対して前日終値比で上昇した。ドル・円相場は一時1ドル=118円36銭と昨年10月15日以来の水準までドル売り・円買いが進行。午後3時59分現在は118円67銭前後となっている。また、ユーロ・円相場は1ユーロ=127円32銭と同4月16日以来の円高値を付けた。

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  しんきんアセットマネジメント投信の加藤純主任ファンドマネージャーは、「世の中が不穏になったときに反射的に、安心の円買いとなっている。パブロフの犬状態」と説明。ドル・円は118円割れを狙いにいくとし、「120円割れで売った人はお宝になるのではないか」と語った。

  中国人民銀行(中央銀行)は6日、元の中心レートを7営業日連続で引き下げ、2011年4月以来の低水準に設定した。中心レートは1ドル= 6.5314元で、5日の事実上の終値である午後4時半時点および実際の取引終了時の両レートよりも元安水準だった。

  FXプライムbyGMOの柳沢浩チーフアナリストは、「昨年8月と同じ連想だが、人民元の中心レートが元安に設定されたのを見て、人民元安誘導があって中国株がまた下がるのではないかという思惑でドル・円が下がった」と説明。「今のところドル・円に関してはリスク回避的な動きの方が強い」と語った。  

  北朝鮮は6日、同国午前に水爆実験を行い、成功したと発表した。核実験としては4回目。日韓両国の神経を逆なでする今回の核実験強行により、朝鮮半島の緊張が著しく高まった。同日の東京株式相場は上昇して始まったものの、その後下落に転じ、日経平均株価は一時300円を超える下げとなった。一方、当局が相場下支えに乗り出している中国株式相場は上昇。上海総合指数は4営業日ぶりに反発している。

  三井住友銀行市場営業部為替トレーディンググループの呉田真二グループ長は、中国株は落ち着いており、元安に対する市場の反応は過剰である可能性があると指摘。年初の仕掛けでモメンタムが出てしまっており、ドル・円やクロス円(ドル以外の通貨の対円相場)は「チャート的に売られやすい局面」にあり、年初の仕掛けでモメンタムが出てしまっているが、さらなる円高の加速については慎重にみていると話した。 

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