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米国株:ほぼ変わらず、中国株反発も原油安や自動車販売不振が重し

更新日時
  • GMやフォードが下落、12月の自動車販売が失望誘う
  • ウォルマートは上昇、アップルは14カ月ぶり安値

5日の米株式相場はほぼ変わらず。中国当局が金融市場の安定化に向けて動いたため、世界の成長見通しに注目が集まった。一方、原油相場が再び下落基調を強めたほか、自動車販売が予想より弱かったことは悪材料となった。

  オバマ米大統領が銃規制の強化策を打ち出したことから、スミス・アンド・ウェッソンやスターム・ルーガーが大幅高。銃器も扱う小売りのウォルマート・ストアーズは2.4%高。ゼネラル・モーターズ(GM)やフォード・モーターは12月の自動車販売台数が嫌気されて下落。アップルは終値ベースで2014年以来の安値。新型「iPhone (アイフォーン)」を減産する見通しだとの報道が売りを誘った。ウォルト・ディズニーは5日続落。

  S&P500種株価指数は前日比0.2%高い2016.71で終了。もみ合う場面が目立った。ダウ工業株30種平均は9.72ドル(0.1%)高の17158.66ドルで終えた。ナスダック総合指数は0.2%下げた。

  テミス・トレーディング(ニュージャージー州チャサム)の株式トレーダー、マーク・ケプナー氏は「全般的にみて前日はさほど悪くなく、過剰反応した可能性がある。中国に関しては依然にも同じようなことがあった。中国経済は変革期にあり、今後も上下動を繰り返すだろう」と述べた。

  前日は中国の製造業関連の指標が弱く、世界的な株安につながったが、この日の中国株は荒い値動きながらも上昇した。中国が当局系の資金で株式を買い入れたとされている。CSI300指数は前日に7%下げ、時価総額にして5900億ドルが吹き飛んでいた。この日は欧州株も上昇した。

U.S. Stocks Still Holding on Better Than Rest of World

  2006年以来で初めての米国の利上げに加え、春季まで企業業績がほとんど伸びないと予想されていることから、株式に対して慎重なセンチメントが広がっている。シティグループのストラテジストはこの日のリポートで、米国株の投資判断を「アンダーウエート」に引き下げた。特に弱気だというわけではないとしながらも、欧州や日本の方に比較的良い機会があると指摘。「米国株は6年連続でアウトパフォームしたことから一服する可能性がある」との見方を示した。

  ラッセル・インベストメンツの北米チーフ市場ストラテジスト、スティーブン・ウッド氏は「市場が注目しているのは中国など世界の成長、エネルギー価格の影響、動き出した米金融政策当局という三大材料だ。原油は市場全般だけでなく企業収益という面で引き続き変動要因になるだろう」と述べた。

  ニューヨーク原油先物相場は2%超下げたものの、S&P500種のエネルギー株指数は上げに転じた。トランスオーシャンやエンスコは大幅安となった一方、バレロ・エナジーやオクシデンタル・ペトロリアムは上昇した。

  アップルは約14カ月ぶり安値となり、ハイテク株を圧迫した。日本経済新聞はアップルが第1四半期に最新iPhoneを3割減産する見通しだと報じた。

  GMは2.6%下げて3カ月ぶり安値。売りはデルファイ・オートモ ーティブやグッドイヤー・タイヤ&ラバーなど部品メーカーにも広がった。

  ウォルマートは2.4%上昇し、2日連続でダウ平均のけん引役となった。前年は29%下落し、1974年以来の大幅安となっていた。

原題:U.S. Stocks Struggle to Rebound From Rout, Close Little Changed(抜粋)

(第2、3段落と第5段落以降を追加し、更新します.)
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