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NY外為:ユーロが1カ月ぶり安値-インフレ低調で米との差拡大

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5日のニューヨーク外国為替市場では、ユーロが1カ月ぶり安値に下落。インフレ指標の発表を受け、ユーロ圏と米国との間で経済成長になお差があることが浮き彫りとなった。

  ユーロは4営業日続落し、昨年11月以降で最長の連続安。ユーロ圏の12月の消費者物価指数(CPI)は伸びが市場予想に届かなかった。円は続伸。中国当局が下落する株式相場の下支えに動く中でも円は買われた。前日には10月以来の高値を付けていた。

Euro Falls to One-Month Low

  ほぼ昨年全体を通じて人気の高かったユーロ売り・ドル買いという取引の流れが、今も続いている。ユーロ圏の経済指標を見ると、欧州中央銀行(ECB)による刺激策の拡大にもかかわらず持続的な成長とインフレの促進は難航していることが分かる。その一方で米金融当局は2016年に4回の利上げを見込んでいる。クリーブランド連銀のメスター総裁は、米経済のファンダメンタルズは「依然として非常に健全」と指摘した。

  スタンダードチャータードの為替ストラテジスト、アイメア・デーリー氏(ロンドン在勤)は「ユーロ安・ドル高のテーマはなお続いている」とし、「インフレ率の面で回復は見られなかった。米国が既に引き締めサイクルを開始した一方、ECBは現状維持もしくは一段の政策緩和に動くという見方は、これでさらに強まった」と続けた。

  ニューヨーク時間午後5時現在、ユーロは対ドルで前日比0.8%安の1ユーロ=1.0748ドルと、終値としては12月2日以来の安値。

  円は0.3%上昇し1ドル=119円06銭。前日は一時118円70銭と、10月15日以来の高値を付けた。

  欧州連合(EU)統計局(ユーロスタット)が5日発表したユーロ圏の12月CPI速報値は、前年同月比で0.2%上昇となった。ブルームバーグがまとめたエコノミストの予想中央値では7カ月ぶり高水準となる0.3%上昇が見込まれていた。インフレ率は当局が掲げる2%弱の目標まで程遠い状況にある。

  米国の11月CPIは前年同月比で0.5%上昇した。

  ECBのドラギ総裁は12月、資産購入プログラムを17年3月まで延長し、中銀預金金利をマイナス0.3%に引き下げた。

  ゲイン・キャピタル・ホールディングス傘下フォレックス・ドット・コムのアナリスト、マット・ウェラー氏はリポートで、「ユーロに対して弱気姿勢になる理由は明らかだ。けさのユーロ圏の12月CPIだ」とし、「12月の中途半端な緩和措置を受け、ECBに一層積極的な行動を求める圧力は既に高まりつつある」と述べた。
  
原題:Euro Falls to 1-Month Low as Inflation Drop Widens Gap With U.S.(抜粋)

(第7段落以降を追加し、更新します.)
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