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中国市場のサーキットブレーカー、香港株売りの新たな理由に

  • 本土市場の取引停止で、売り圧力は香港にシフト
  • H株は世界指数と比べ2003年以降で最も割安に

投資家にとって、香港上場の中国企業株を敬遠する理由は増える一方だ。

  中国経済の減速と人民元安、有力企業の幹部失踪。これらの理由だけでも香港上場の本土企業株、いわゆるH株はすでに売り込まれてきたが、ここに来て新たな脅威が加わった。本土市場のサーキットブレーカーによる影響だ。4日は上海と深センでサーキットブレーカーが発動し、取引停止となった後、ハンセンH株指数は一時4.4%安まで下落した。本土市場で売り注文を出せなくなった投資家が、代わりに香港市場で株を売ったためだ。

  交銀国際の中国担当チーフストラテジスト、洪灝氏(香港在勤)は「いまや重荷を背負わされるのは香港だ。本土のポートフォリオを処分できないトレーダーが香港を利用する公算は大きいだろう」と指摘した。本土市場が昨年急騰と急落を経験すると予想していた同氏は、「多くのトレーダーは幻滅した」と語った。

H-Shares Cheapest to Global Stocks in a Decade

  H株指数の昨年の下げ幅は19%に達し、アジアで最悪だった。景気減速に加え、中国政府は人民元安を容認しているため、香港ドル建ての株価に対する利益見通しは悪化が続く。汚職撲滅の一環で大企業幹部が姿を消したり逮捕されたりしていることも、外国人投資家の懸念を増幅させている。

  ブルームバーグが集計したデータによると、MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(ACWI)に対するH株指数の割安感は2003年以降で最大。H株指数は株価収益率(PER)が6.9倍に過ぎず、ブルームバーグが調査対象とする市場の中でザンビア、レバノン、カザフスタン、ラオスに次いで最も割安な部類に入る。

  

原題:China Halt Gives Investors New Reason to Shun Hong Kong Stocks(抜粋)

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