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中国:銀行には再び厳しい年に-利下げや不良債権増加、競争激化で

  • 5大銀行の利益の伸び、低迷続く公算
  • 拡大するP2P金融による銀行への圧力は強まるばかり

金利低下や不良債権増加に加え、インターネット金融企業が存在感を増し、中国の大手銀行にとって2016年は再び厳しい年になりそうだ。15年は利益の伸びが過去10年余りで最も低い水準にとどまったようだが、わずかな持ち直ししか見込まれていない。

China Banks' Bad Loans in Billions of Yuan

  不良債権増加が打ち止めとなる兆しは見えない。一般的に少な過ぎると見なされている公式統計によれば、昨年9月末時点の不良債権は7年ぶり高水準の1兆2000億元(約22兆円)に達した。

Slower Growth in Lending

  フィッチ・レーティングスは、融資に加え別の形でのファイナンスを含めた中国の与信伸び率が15年の約14%から16年は13%に低下すると見込んでいる。景気減速と不良債権が貸し手の慎重姿勢につながっている。

Sinking Interest Rates Squeeze Margins

  中国人民銀行(中央銀行)の低金利政策が続き、市中銀行の正味の利ざやが縮小している。市場関係者は、人民銀が追加利下げを今年実施すると見込んでおり、金利規制緩和とインターネット金融会社との預金獲得競争で圧迫されている利益率に一段と圧力がかかる。

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  ブルームバーグのアナリスト調査によると、中国5大銀行の利益は16年に合わせて9360億元と、15年から1.4%増となりそうだ。中国経済の成長鈍化や不良債権、利益率指低下で利益が抑えられるという。

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  オンラインで個人融資を仲介する「ピアツーピア(P2P)」金融といった新しいテクノロジーを駆使した企業が相次ぎ登場しており、銀行に対する圧力は強まるばかりだ。15年のP2P取引は推計8000億元と、中国全体のファイナンス活動ではごくわずかでしかないが、14年との比較では倍以上になっている。

原題:China’s Big Banks in 2016: Another Challenging Year on Bad Loans(抜粋)

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