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ギリシャ経済超える規模の資本流出-中国の政策対応力に疑問符

  • 人民元下落に伴い投資家は中国からの資金引き揚げを急いでいる
  • 「経済における金融の安定は悪化」との指摘も

四半世紀ぶりの低成長にとどまったとみられる昨年に続き、中国は株価急落で今年の幕を開けた。課題に対する政策対応力がほとんど信頼されていないことを4日の本土株売りが示している。

  中国株式市場が過去最悪の年初スタートとなった要因の1つは人民元下落で、本土の投資家が国外に資金を逃避させる需要が続いていることが浮き彫りとなった。ブルームバーグの集計データによれば、直近3カ月間の入手可能なデータに基づく中国からの資本流出は、ギリシャの経済規模より大きい。

  スイスのUBSグループに経済について助言する独立系のシニア経済アドバイザー、ジョージ・マグナス氏(ロンドン在勤)は、「中国経済は若干安定しつつあるように見えるが、経済における金融の安定は悪化していると思う」と述べた。

Heading for the exit

  オックスフォード・エコノミクスのアジア経済責任者ルイス・クイジス氏(香港在勤)は、重工業の生産能力過剰とレバレッジの解消を進めると同時に、年6.5%成長を維持するというのは中国にとってかなり難しい課題だと指摘。習近平国家主席は国内総生産(GDP)と国民1人当たりの所得を2020年末までに倍増させるという目標の達成にとってこの水準の年間成長率が必要だとしている。「成長目標がより緩やかだったら、改革とレバレッジ解消をめぐる展望はもっと良かっただろう」とクイジス氏は説明した。

  中国当局が表明している債務削減は、景気減速に対しより「強力な」財政対応を支持するとの示唆と矛盾している。こうしたまちまちなシグナルは、景気浮揚を続けながら改革を推し進める上で、バランスを取ることが難しいことを示す。マグナス氏は「この点における当局の信頼性はひいき目に見てももろいと私は考えている」と話した。

原題:Greece-Sized China Outflows Highlight Policy Maker Challenge (1)(抜粋)

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